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神が宿る世界で【プロット版】  作者: 斑鳩
第4章 幻影魔王
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第800話 フランスを覆う魔手

廉と秋人の二人はエリザベス女王の指示によって、フランスまで、転移魔法によって、移動を完了させられていた。


「ここがフランスか……何か、暗くね」


到着したと共に、明るさを全く感じない辺りを見て廉は呟く。

そんな廉に空を見上げた秋人が続く。


「リーダー。暗い理由は空にある様です」


秋人のその言葉に促され、廉は空を見上げ、それを目にする。

フランス全体の空は全て、黒いオーラに包まれ、無数の黒い魔手が蠢いていた。


「何だ。あれ?」

「分かりませんが、一つ言えるのは、俺とリーダーが同時に吸収しても、全てを吸収することは絶対に不可能と言えます」

「……そうだよな。俺達はどうすれば?」

「取りあえず、状況が分かりません。仲間と合流しましょう」

「[円卓の騎士団]の仲間が居るのか?」

「居るかもしれませんが、もう仲間として認識されないでしょう」

「そうなのか?」

「はい。リーダーの記憶が戻り、[レジスタンス]に戻るまでの期間の限定でチーム[ダイヤ]のリーダーをしてましたから」

「でも、記憶は戻ってないぞ」

「女王陛下のお許しを頂いたので」

「それで良いのか?チーム[ダイヤ]のメンバー達はアメリカに行った様だけど」

「大丈夫です。あいつらなら」

「そうか。それで[円卓の騎士団]のメンバーでなければ、誰なんだ?」

「[レジスタンス]のメンバーの二人がフランスに居るみたいですから、それにアメリカの特殊な任務を終えた庄司も来れるそうですから」

「[レジスタンス]のメンバーか。昔の俺と出会ってたりするのか?」

「ここに居る二人の内、一人の武田信玄は昔のリーダーと行動を共にしてましたよ」

「……会っても、思い出す事は出来ないかもな」

「今は仕方ありません。いずれ、思い出す時が来ますよ」

「それでどこに行くんだ?」

「どこに居るのか分かりませんが、こちらの場所を伝える事は出来ます」


そう告げた秋人は右手から黒いオーラを放出させ、悪霊の様な存在へと変化させると、空へと放ち、無数に存在している黒い魔手を吸収していく。


「……俺の能力を知っているからこそ、これを見ればここに向かってくる筈です」

「なるほどな。でも、気づくのか?」

「気づくと……良いのですが」


二人の不安は的中する事無く、フランスに来ていた[レジスタンス]の二人のメンバーは秋人と廉の元に向かっていた。


「兄貴がここに来ているなんて、イギリスの増援かな?」


立花雲雷は共に走る武田信玄に確認を取る。


「あいつも独断で行動出来る身軽な身ではあるまい、増援だとは思うがな」

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