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神が宿る世界で【プロット版】  作者: 斑鳩
第1部 忘却の炎神
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第80話 黒魔術(オーバーロード):幻術

「ルーナ。鎖を退けなさい」

「はい」


梓さんを縛っていた鎖は消える。その後梓さんは行動する。


「貴女は逃げられない」


梓さんの足元には魔術陣が描かれている。梓さんは逃亡するつもりだ。

ドレアさん、間に合うの?


「うっ……うぅぅぅぅう」


梓さんの足元に描かれた魔術陣は徐々に消えていく。梓さんは何故か首を押さえつけている。魔術陣が完全に消え、梓さんは倒れ込む。梓さんの体全体が痙攣を起こしている。

何が起きているの?


黒魔術(オーバーロード)の幻術」


隣に居た八重ちゃんは呟く様に告げた。


「幻術?」


私はそれを聞き逃さず、八重ちゃんに聞いてみた。


「ドレアさんの魔法は黒魔術(オーバーロード)に目覚めていて幻術を使えるの。特にドレアさんの幻術は五感に訴えかけるもので世界でもトップクラスと言われているわ」

黒魔術(オーバーロード)が目覚めれば幻覚を使える様になるの?」

「嫌、人によって変わるわ。ルーナさんの場合は妖術だしね」


ドレアさんは幻術でルーナさんは妖術……そう言えば浴衣ちゃんも黒魔術(オーバーロード)を使えるって言ってたけど、どんな魔法何だろう?


「た……すけ……おね……」

「どうかしたの?梓」

「助け……て下……さい」


梓さんは大粒の涙を流しながら頼み込む。

ドレアさんは助ける様子も無く、焦らしている。

梓さんはただただ、涙を流し起き上がれそうにも無い。

未だに幻術にかかっているのかな?

八重ちゃんの話だと五感に訴えかける幻術と言っていたから、梓さんの五感全ての感覚を奪われている事を意味する。

それに助けを求めている事から、更に苦痛も与えているのかな?

幻術に付いては全くの素人の私には分からないけど、梓さんの様子からして五感だけでなく、精神的にかなり殺られている事が分かる。

肉体的に攻められ事には耐えられていたのにドレアさんの幻術には一秒も耐えられなかった。梓さんが精神的に弱かったと言うよりもドレアさんの凄みが分かる。

梓さんが口を割るのは時間の問題……嫌、もう今にも口を割りそうだ。


「何でも……しますから……お願い……しま……す」

「……貴女を助ける事によって私には何のメリットがあるのかしら?」

「助け……て……下さい」

「最初に裏切ったのは貴女よ」

「何でも……します」

「……それじゃ……死になさい」

「ああぁぁぁぁぁ……ああああ嫌、嫌、嫌、嫌ああぁぁぁぁ」


ここに居るメンバーで梓さんを助けようとするものは誰もいない。助けに動けばどうなるかは目の前で行われている。そもそも、梓さんがいけない。チーム[カオス]を裏切るからこうなるんだよ。裏切り者。

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