表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神が宿る世界で【プロット版】  作者: 斑鳩
第1部 忘却の炎神
8/1033

第8話 入学式での再会

「それじゃ整列して」


一人の男が俺の居るこの教室にやって来てそう告げる。

教室に居る生徒達はそれに従う。

並ぶ順番は無いらしい。そう言えば机も出席番号とかじゃ無かったなぁ。

俺は教室から紫音と共に並ぶ。


「よっ(れん)

「……何だ、(まい)か」

「一緒に行こう」

「別に良いけど」


俺は女達に眼を向ける。

何で(まい)の奴俺の所に来たんだ。

女達と行けば良いのに……まぁ良いか

(まい)紫音(しおん)をじっと見つめてる。

紹介した方が良いか


「えっとこいつは川上舞(かわかみまい)だ」

「初めまして僕は佐倉紫音(さくらしおん)、宜しくね」


紫音(しおん)は戸惑うもしっかりと挨拶をしてくれた。

紫音(しおん)は優しい奴だ。


「えっと(まい)さんは……」

(まい)で良いよ、私も紫音(しおん)って呼ぶね」

「うん。分かったよ(まい)


どうやら二人共仲良く出来そうだ。


「ところで二人とも異能力何だよね」


紫音(しおん)の突然の質問に俺は驚く。

今日初めて会うのに何故分かる。

聞いてみるか。俺は紫音(しおん)に聞いてみることにした。

しかし、俺よりも早く(まい)紫音(しおん)に聞いていた。


「何故……知ってるの?」


(まい)は少し不安そうに紫音(しおん)に質問をしているように見える。

紫音(しおん)は何の迷いも無く答える。


「だってこの学校は能力者毎にクラス分けされているって聞いたから……もしかしたら君達も僕と同じ異能力者だと思ったんだけど……違ったかい」


何だ……そうだったのか。

俺が納得していると(まい)は話を進める。


「じゃあ、紫音(しおん)も異能力者なの?」

「うん。そうだよ。僕の異能は氷神の花畑(コールド・ガーデン)。」

「……私は妖魔剣創造(ゴースト・バース)って異能だよ……それで(れん)は」

「……俺か?俺は炎神の魔武器(レヴァンティン)だ」


俺達が歩きながらの自己紹介及び異能紹介が終わったところで体育館に到着する。

クラス分けの種類としては俺の居る異能力と能力者、魔法、と三クラスに分けられる。


「皆様、入学おめでとうございます」


校長と思われる男の話が始まる。


(れん)(れん)ってばぁ」

「……何だ」

「何で寝てるのよ」

「はぁ眠っ」


退屈だ。寝るか。


(れん)

「何だよ入学生代表の挨拶だって」


……興味無いなぁ


「何だか(れん)に似ているね」


何?紫音(しおん)。俺は生まれてから今まで俺に似た男に出会った事なんて無いぞ。

よし、見てやるよ。

えっと赤い髪……この時点で似てないだろう。

顔は……………


(れん)、凄い汗よ」

「えっ」


俺は額に手を当てる。

なんだこの汗の量は……

それにしても何であいつがここに居るんだよ。

昨日、俺を襲って来た奴だ。

夜道と言えどあまりにも似ている。

あいつは間違いなく俺の炎神の魔武器(レヴァンティン)をまた奪いに来るだろう。ここは学校だ。毎日来る場所でもある。逃げるのは難しいだろう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ