表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
792/1033

第792話 スカーレットの一撃

ゼブラ・ストライクは圧縮され、放たれてから真っ直ぐ放出されるのに対して、カオス・インパクトは広範囲に放出される。そんなカオス・インパクトは幻魔の体の全てに直撃した。

魔法のみではあるが、世界一の攻撃力を誇るスカーレットの対極魔法のその一撃によって、カオス・インパクトに接触した建物、地面はえぐられ、幻魔は倒れ込んでいた。


「……凄い威力だな」

「ええ、攻撃力で最強の女、魔法でのみ最高の攻撃力と言えば、必ずしもスカーレット・クイーンの名が必ず上がる位ですから」

「……これで終わりだよな」

「ええ、見てください。幻魔の体はもうボロボロです。ここからの復活は無理でしょう。リーダー、吸収して終わらせてください」

「あぁ、終わりにするよ」


廉は瓦礫の山に横たわる幻魔を見つめる。

魔力で覆われた藍色の鱗は所々、ひび割れ、肉体が見えていた。


「……これは父さんの体なのか?」


廉がその疑問を抱いた時、幻魔の体は一瞬で霧に変化する。


「バカな。まだ動けるのか?」


霧の拡散ミスト・ディフュージョンを発動させた幻魔に驚きを隠せない秋人は直ぐに廉の元に駆け寄る。


「大丈夫ですか?リーダー」

「あぁ、大丈夫だ。どうなっているんだ?」

「……十鬼シリーズは全て第二形態が存在していると聞きます。まさか、幻魔も第二形態になるかもしれません」

「……第二形態になるとどうなるんだ?」

「第二形態は姿が変わるのは勿論ですが、魔法、能力、異能が進化します」

「……幻魔は魔法の幻覚。そして、能力の進化だから、能力向上(レベルアップ)か覚醒か」

「魔法と能力を所持している時点で魔法の進化は黒魔術(オーバーロード):幻術のみです。魔法のみなら黒呪術(ハイパーロード)になりますが、能力があることで黒魔術(オーバーロード)までです」

「となると、能力の能力向上(レベルアップ)か覚醒だな」

「はい。能力向上(レベルアップ)の場合は進化前の進化後の二つを同時に使用出来ます。そして、覚醒の場合は進化前の能力は使えなくなりますが、覚醒後の異能を使える様になります」

「……どっちにしても、厄介だな」


廉と秋人の二人は幻魔の第二形態に警戒をしている中、女四人は集まっていた。


「……私の一撃で終わらせる事が出来ると思っていたけど……幻魔がここまでタフだったとは」


スカーレットは幻魔を一撃で倒せず、逃した事に苛立ちを募らせていた。

そんなスカーレットにドレアは近寄る。


「貴女に落ち度は無いわ。それにルーナの能力で拷問器具が周囲を囲っている以上ここからは逃げる事は出来ないわ」

「……霧を通さないのかしら?」

「ええ、妖術によって、エネルギーを吸収するからね」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ