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神が宿る世界で【プロット版】  作者: 斑鳩
第6章 全能神の災害(オール・ディザスター)
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第718話 全能神の暴風雨(オール・ストーム)

廉の頭上で停止しているハリケーンは少しずつ迫っていた。


「……お前の力を認めいるからこそ、俺様は加減はしない。ただのハリケーンじゃない事はお前も察しているんだろ?」

「……全能神の災害(オール・ディザスター)は災害ごとに覚醒を果たすと聞いた事がある。風に関係する全ての限界まで高めた全能神の暴風雨(オール・ストーム)だったな」

「……お前に対処出来るか?」


ゆっくり廉に迫っていたハリケーンは速度を上げ、廉の元へと到達する。

廉は深炎魔神剣レヴァンティン・アビスから大量の黒い炎を山梨支部を覆い尽くす程の規模を一瞬で出現させる。


「……ほう、止めるか……嫌、吸収しているだけか。見ていて苦しそうだが、大丈夫か?」

「そう思うなら、このハリケーンを止めて……欲しいな」

「……どうするかな?……無限に吸収を続けられるのか?」

「……逆に聞くけど、このハリケーンは無限に続けられるのか?」

「出来るが……お前はどうよ」

「俺も出来るね。余裕だよ」

「言葉とは違い、顔は正直だな」

「なんの事だ。俺は生まれてから、この顔のまま生活しているんだよ」

「……そうか。では、威力を上げ、顔が変わるか見えて貰うか」

「……まだ、全力を出して無いのかよ」

「あぁ。お前は顔からして、全力みたいだが」

「ふざけるなよ」


廉は黒い炎を更に放出させ、ハリケーンを呑み込む。

そんな廉を称え、ゼウスは拍手を始める。


「凄いな。一人で対処出来る人間はなかなか居ないぞ」

「誉めて貰えるとは思わなかったよ」

「……お前は見逃してやるよ」

「何?」

「俺様が気に入った強者は生かす事に決めているんだよ」

「ふざけているのか?」

「……本気だ。生かした強者が次に会った時に強くなっていると嬉しと思える……願わくは、俺様を殺す存在と出会いを待ち続ける」

「……そうか。なら、もう出会っている」

「そうか。待っているよ」

「……山梨支部をどうする?」

「俺様は取られたものを取り返しにきただけだ」

「……そっか。お前は何年生きてるんだ?」

「唐突になんだ?」

「ゼウスの台詞からもう何年も負けて無いんだろ?」

「……俺様よりも長く生きている奴は多く居る。この日本にも居る世界の始まりと共に生き続け、50年前に俺様と激闘を無神は楽しめた」

「無神ってチーム[ゼロ]のリーダーの」

「そうだ。あいつなら、Noを与えられる実力はあるんだがな……所でその女は誰だ?」


ゼウスのその視線の先を見つめ、廉はその人物の存在を認識する。


「母さん」

「……ゼウス様これを」

「……母さん?」


廉はいつもとは雰囲気の違う母に戸惑っていた。




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