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神が宿る世界で【プロット版】  作者: 斑鳩
第4章 降炎魔神剣(レヴァンティン)
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第695話封じられた炎(レッド・コクーン)

現在の檜山家には四人しかおらず、その四人は数日以内に来るとされるゼウスが主な議題であつた。

そんな中、現在ゲンマを名乗る廉の父親は真っ赤に染まった宝石を取り出した。その宝石の内部は激しく炎が燃えており、消える様子が全く無かった。


「これが封じられた炎(レッド・コクーン)だ」


それを目にした途端、廉は口を開く。


「それはゼウスに返すべきだ。それがある限り、ゼウスは山梨支部へ向かってくる」

「……廉。ゼウスを倒すにはこれしかない」

「倒すだと?」

「そうだ。ゼウスが山梨支部に来た瞬間、木山家、檜山家全員でゼウスを攻撃する」

「何でそうなる?」

「これは日本だけでなく、世界で話され、決定した事だ」

「……可笑しいだろ?何で世界で話された事が、日本、山梨支部の木山家と檜山家だけでゼウスを倒す事に繋がるんだよ。世界中で協力するなら分かるが」

「これはもう決定した事だ。ゼウスの全能神の災害(オール・ディザスター)の異能は今現在、炎系統が欠損している。だからこそ、今のゼウスには炎の攻撃が有効なのだ」

「だからって俺達への負担がありすぎるだろ?」


廉のその言葉にゲンマは反論出来ずにいると、現在のエンマが割って入ってくる。


「従うしか無かったんだ」

「エンマ!」


エンマのその言葉を静止させる様にゲンマは怒鳴った。

そんな父親の行動に何かあると察した廉は口を割らなそうなゲンマではなく、エンマへと尋ねる。


「どうしてですか?」

「……木山家と檜山家は弱みを握られている。アメリカにね。特にアメリカ軍の大将の一人であるマーク・レベレスタにね」

「その弱みとは」

「これ以上は言えないよ。言えば、今にも兄さんに殺されそうだ」


そのエンマの発言を受け、廉はゲンマを見つめる。

ゲンマの右手は炎に覆われ、エンマがそれ以上話していたら、確実に攻撃を加えていただろう。


「……親父。アメリカと何があった?」


廉のその場で質問にゲンマは答える事無く、封じられた炎(レッド・コクーン)を懐にしまうと、その部屋の扉まで移動する。


「廉。お前は知る必要はない。それから、ゼウスとの戦いはお前には参加させない。無能力者達を守りたければ、守るが良い」


ゲンマは不機嫌そうにそう言い残すと部屋を後にする。


「……俺は明日から山梨支部の外へ行き、無能力者達を出来るだけ守ります。後の事はお願いします」


廉は二人のエンマにそう言い残すと、部屋を後にする。

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