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神が宿る世界で【プロット版】  作者: 斑鳩
第4章 降炎魔神剣(レヴァンティン)
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第679話 戻ってきた者

フェンリルがベルセルクに喰われる少し前の物語である。


「……その情報は信用出来るのかしら?」

「はい。間違いありません。ミスターXは戻ってきます」

「……いつ戻るのかしら?」

「もう間も無く」

「では、チーム[ダイヤ]の全員で出迎えるわよ」


茶髪のその女性はチーム[ダイヤ]の副リーダーであるアンジェリカ・テイラー。世界中を旅をし不在の続くミスターXの代わりにチーム[ダイヤ]を動かしている人物である。そんなアンジェリカの指示によって、チーム[ダイヤ]の全員はミスターXの帰りを王宮の前で待っていた。

そんな時にも、フェンリル護衛と幻魔討伐の任務があったにも関わらず、チーム[ダイヤ]は何処にも配属を言い渡されていない。これはエリザベス女王とミスターXの間に特殊な契約が行われている為にチーム[ダイヤ]の全員は一人も欠ける事無く、ミスターXの帰りを待つことが出来ていた。


「……来たわ」


アンジェリカのその声と共にミスターXの姿を確認したチーム[ダイヤ]の全員はミスターXの元へと駆け寄る。


「……お前ら……どうした?」

「ミスターX。お帰りを待っていました」

「……そうか。……何年ぶりだ?」

「半年ぶりです」

「そうか。もうそんなに経つのか。取りあえず、女王陛下に挨拶をしないとな」

「その事で少し」

「何かあったのか?」


ミスターXは男の顔色を変えたその瞬間を見逃す事は無く、それに触れる。


「……チーム[キング]のリーダー、ドラゴ・クラークが王宮の中へと」

「魔導艦隊ーキングに引きこもっているドラゴが出てくるとは、何かあったのか?」

「……フェンリルが喰われた様で」

「あの大狼を食べる奴がこの世の何処に居るんだよ?」

「ベルセルク・フルベルクです。チーム[ヴァルハラ]は現在、撤退している様です。そして何よりもその任務に付いていたのが、チーム[ソード]のリーダー、アレクサンダー・ペンドラゴンです」

「……アレクサンダーはどうした?」

「……それが」

「そうか。人一倍責任感の強い奴だからな。……女王陛下に会う前にアレクサンダーを探す」

「お供します」

「断る。一人で十分だ」


アレクサンダーはその場を後にしようと動こうとしたその瞬間、アンジェリカとすれ違う。


「後は任せる」

「はい」


アンジェリカにチーム[ダイヤ]のその後を任せ、ミスターXはアレクサンダーを探しに動く。


「やっぱり、ここに居たか」


ミスターXはアレクサンダーが育ったその場所でその姿を捉える。

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