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神が宿る世界で【プロット版】  作者: 斑鳩
第3章 滅びを告げる銀狼(フェンリル)
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第676話 光纏いし者

魔帝神剣(グラム)を腕で防いだアレクサンダーは聖神化し、防御力が上昇しているとは言え、アレクサンダーでなければ、魔帝神剣(グラム)の効果によって、腐敗し切断されていただろう。

しかし、アレクサンダーは腕が切断されるどころか全身から放たれる白いオーラの量は増え、頭上の魔力の塊の天使の輪も大きさが増加していた。

これは、白呪術(ハイパーライド):吸魔術によるものだ。

吸魔術で魔帝神剣(グラム)のエネルギーを自身の力へと変換させているその事実に気がついたジークフリードは慌てて、距離を取る。


「魔属性は君に決定打を与えられなそうだね」


ジークフリードは魔帝神剣(グラム)を魔術陣に入れると、別の剣を手にする。その剣は黄金に染まり、所々に様々な宝石が埋め込まれたその剣は黄金宝石の剣(バルムンク)でありオールキラーと呼ばれる剣である。

全ての属性に致命的な一撃を与えると呼ばれたその剣をジークフリードが手にした事によって、アレクサンダーはそれに対抗するように、腰に携えていた偽王聖剣エクスカリバー・レプリカを抜く。


「……これで剣士としての君の実力が分かるね」

「それはお互い様だよ。小手調べはもう良いみたいだしね」

「見てみたかったのさ。対魔術と吸魔術を」


アレクサンダーは聖神化を解除する。

これはアレクサンダーが聖属性を身に纏っている状態であり、黄金宝石の剣(バルムンク)で斬られれば、聖属性として致命的なダメージを負うからノーマルである状態へと戻る事にした。


「……流石はチーム[ソード]のリーダーだな。黄金宝石の剣(バルムンク)を見て聖神化を解くとは、良い判断だよ」

「……聖神化の事だけを気にしている様だけど、レプリカとは言え、エクスカリバーを相手にすることがどれだけの無謀な事なのか、その身で知るが良い!」


アレクサンダーは一瞬でジークフリードとの距離を詰め、偽王聖剣エクスカリバー・レプリカを振るう。余りの早さにジークフリードは慌てて、黄金宝石の剣(バルムンク)で防御する。


「……偽王聖剣エクスカリバー・レプリカは聖剣。聖神は持ち主の身体能力を向上させるその特徴を持つが、エクスカリバーは光の効果を得る。レプリカとは言え、速さは凄まじいね」

「本物のエクスカリバーはこんな物では無い。レプリカで無ければ首を跳ねていた」

「ならば、この体に埋め込まれた人工能力である光の聖剣ホーリー・エクスカリバーを使ったらどうだ?」

「……使う必要は感じられないよ。偽王聖剣エクスカリバー・レプリカで充分。黄金宝石の剣(バルムンク)でも偽王聖剣エクスカリバー・レプリカは破壊出来ない」

「理解しているさ。でも、このまま続ければお互いに剣同士の対決となる。劣るものが敗北者となるが、それでも良いのかな?チーム[ソード]の名を語る者よ」


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