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神が宿る世界で【プロット版】  作者: 斑鳩
第3章 滅びを告げる銀狼(フェンリル)
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第674話 混戦

ブリュンヒルデは背後からの足音に目を向ける。

そこには、表に居た筈の恋歌が姿を現す。


「あら、表に居た子がここに来るなんて……ヘラクレスと拳魔を退けたのかしら?」

「……」

「……それは無いか。逃げてきたか、こちらに向かう様に指示を受けたのか……そのどちらかでしょ?多分」

「そうよ。そして、貴女を倒す!」

「そう。出来ないわ」


ブリュンヒルデは魔法陣を出現させ、そこから大量の人間を出現させる。

その大量の人間はその場に置いて、誰かが威圧するような人間では無かった。十鬼(じゅっき)シリーズの様な強敵を出現させる事無く、数にものを言わせた様な状態だった。


「……この程度の人間達で、私を止められるのかしら?」


恋歌が戦闘体勢に入ると同時にルーカス、湊斗もブリュンヒルデを倒すべく動き始める。


「……三人でよってたかって攻撃しても良いのかしら?ここに居る人間は全員イギリス国民よ」


ブリュンヒルデのその言葉を受け、ルーカスは足を止める。


「……日本人も用意したほうが良かったわね」

「……嫌、イギリス人で十分だよ。ここで日本人である私が無抵抗なイギリス人を攻撃すれば、国際問題へと発展する恐れがある。私は独断で攻撃は出来ないよ」

「……そう。で貴女は?」


湊斗の意見を聞いたブリュンヒルデは恋歌がどう動くのか確認を取る。


「……戦えないわ」

「そう。じゃあ、あの男二人の所に移動して貰おうかしら」


恋歌はしぶしぶブリュンヒルデの指示通りに移動を始める。

恋歌がルーカス、湊斗と合流したその時、ルーカスは地下廊下の幅を減少させ、道を塞ぐ。


「……リーダーの所へ向かう」


ルーカスのその言葉に湊斗は反論する。


「この状況でこの場所を放棄すれば、それだけ敵の侵入を許すことに繋がる事は貴方も理解している筈……良く考えてから、発言して貰おう」

「考えた上での発言だ。ここは放棄する。奥に行ってリーダーと合流する」

「……私の氷雪魔神(クロセル)なら傷をつける事無く、イギリス国民達を無力化させる事が出来る」

「……信用出来ない。全くの無傷なのか?」

「……正確には、鎮静させながら、幻覚を見せる事になる」

「やはりな。リーダーの所に向かう。リーダーなら、無傷で出来る。白魔術(オーバーライド):対魔術で皆を救える。ここに居ても、イギリス国民を盾にされれば、こちらは何も出来ない」

「……郷に入れば郷に従えって日本では言うからね。ここは君の意見を従うよ」


ルーカスはフェンリルが捕らわれている場所へと移動を始める。

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