表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神が宿る世界で【プロット版】  作者: 斑鳩
第1章 鏡の国の支配者(ミラー・オブ・ルーラー)
637/1033

第637話 修行相手

強絶は(ひょう)と紫音を見つめる。


「残りの二人に関しては、上原氷雪、上原凍結の二人に任せてある。修行は明日から行う事となる。今日は解散だ。これから一週間、遊べる暇は無いと思え」


その言葉を言い残した強絶はその場から徒歩で出ていった。


「……明日から修行か。なぁ、今から遊びに行かね?」


廉のその言葉に舞と紫音は笑顔で答えた。

しかし、(ひょう)は違った。


「何故、そんな発想になる。本部を決める大事なこの時期にそんな府抜けた事に言えるとは、どんな思考回路してんだ?てめぇ」

「……なんだ?一緒に行きたいのか?」

「ちっ!話にならん」


(ひょう)は廉との会話を止め、足早にその場から離れる。

そんな(ひょう)に追う様にして、湊斗をその場から離れる。


「三人で行くか」


ーーーーーーーーーーーーーー


三人は一度帰って、駅前に集合することになっている。


「早いな、舞。いつから居た?」

「今来た所だよ」

「何その嘘臭い台詞」

「……わざわざ、気を使って言ってるんだから、察してよ」

「そんな面倒な事しなくても良いだろう?」


二人が揃い、駅前で紫音を待っていると廉はとある事に気がつく。


「何か、このアイドルよく見かけるな」


廉は至る所に映り、ポスターに映る一人の女性に気がつく。


「知らないの?」

「顔は知ってるけど、名前は知らん」

有栖川天舞音(ありすがわあまね)だよ。世界中で活躍するアイドルだよ」

「……そうなんだ。ってゆうか、紫音遅いな」

「そんなに興味ないの?日本一の美女って言われる有栖川天舞音だよ」

「なんだ、お前は興味あるの?」

「あるよ。憧れるし」

「憧れ?」

「うん。私も女だからね」

「……そうか。俺は男だから、わかんねぇや」

「でも、男の廉から見ても綺麗でしょ?」

「……綺麗だな。でも、俺はそれ以上綺麗な剣術を見ているからな」

「顔の綺麗よりも剣術なの?」

「……女の価値は顔じゃあねぇだろ?顔だけが綺麗な女なんて、この世に溢れてるだろ?そんな数が多いものよりも、俺は数少ないものを手に入れたいね」

「それって、どうゆうこと?」

「だから、俺は剣術が上手い奴が好きなんだ……分からないか?」

「……それって……お母さん?」


見当違いなその舞の言葉に思わず、廉は肩を落とす。

そんな事があったとも知らずに、紫音は到着する。


「お待たせ、待った?」


紫音のその言葉に廉はこう言い返した。


「俺達も今来た所」


廉のその言葉を聞いた舞は満面の笑みで廉に近づく。


「何、その嘘臭い台詞?」

「……黙ってろ!」


揃った三人は目的地であるデパートへ向け、歩き始める。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ