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神が宿る世界で【プロット版】  作者: 斑鳩
第5章 暴滅氷神竜(タイラント・ブリザード)
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第587話 氷神竜の脅威

六三四(むさし)に対して、待機を続けていた楠木村正(くすのきむらまさ)は思わず、叫ぶ。

それはチーム[ブレイド]のリーダーである六三四(むさし)が動こうともしない、情けないその姿に我慢出来ずに村正は姿を現す。


「……全く、副リーダーに心配されるとはリーダー失格だな」


村正のその呼びかけもあって、六三四(むさし)は覚悟を決める。

目の前に居る(ひょう)は簡単に倒せるとは思えない事から、背後に迫りつつある巨大な氷竜を倒す事に決めた。

六四三(むさし)(ひょう)に背を向け、走り出す。


「……敵に背を向けるとは、なんと愚かな」


六三四(むさし)のその行動を嘲笑うものの、(ひょう)は自ら手を下す事はなかった。何故なら、する必要が無いと(ひょう)は考えていたからだ。


「一気に破壊するぞ!」


村正の隣に立った六三四(むさし)は大きく口を開く、巨大な氷竜の破壊の相談を持ちかける。


「あぁ、行くぞ!」


村正は神器を造り出すと、それを手にする。

どす黒い、異形な形をした剣である冥府邪剣(めいふじゃけん)を手にした村正は冥府邪剣(めいふじゃけん)からどす黒いオーラを放出させる。

冥府邪剣(めいふじゃけん)は人工神器として、村正の体内に入れ込む事によって、人工能力者として機能している。

冥府邪剣(めいふじゃけん)はどす黒いオーラを放出して、そのどす黒いオーラに接触したものの時間を自在に時間を進ませる事が出来る。

つまり、冥府邪剣(めいふじゃけん)から放出されるどす黒いオーラに迫り来る巨大な氷竜に接触させる事に成功させれば、巨大な氷竜の時間を進ませ、攻撃をやり過ごせる事こそが、村正の企みだった。

そんな村正の攻撃を見て、六四三(むさし)は攻撃を控えた。

このタイミングでは、かえって邪魔になるからだ。


「……ここで止める」


村正は冥府邪剣(めいふじゃけん)から溢れ出るどす黒いオーラを巨大な氷竜へと向かって放つ。冥府邪剣(めいふじゃけん)から放たれたどす黒いオーラによって巨大な氷竜の全てを一瞬にして、包み込む。

冥府邪剣(めいふじゃけん)のその効果によって、巨大な氷竜の時を進ませる事が出来る。それによって、氷は水へと変化させる事も可能だろう。

しかし、巨大な氷竜はその規模もサイズもなんの代わりも無く、速度を保ったまま、六三四(むさし)、村正へと迫り来る。


「お前の剣の効果は無しか」

「あぁ、時の経過を受けていない」

「巨大な氷竜は破壊不能と聞いたが、それ以外の干渉も受けないのかな」

「だったら、お前の一刀両断(いっとうりょうだん)でも破壊出来ねぇのかよ」

「あぁ、弾かれる。俺が能力を使用している間はあいつの氷竜に体は切断されないが……」

「……俺は簡単に切断されるだろう。そして、最初に戦っていた二人の様に切断箇所は氷によって、繋ぎ止められる……だろう?」

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