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神が宿る世界で【プロット版】  作者: 斑鳩
第5章 暴滅氷神竜(タイラント・ブリザード)
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第584話 氷神竜鎧装(ブリザード・アーマー)

六三四(むさし)のその行動によって、一直線上に氷の床、天井が切断される。その切断は(ひょう)に向かって切断を続けていた。


(目には見えない衝撃波か?それとも、ただ切断しているだけか?……どちらにしても、俺のもとまで来るなぁ)


六三四(むさし)から放たれたそれを(ひょう)は初見だけでは全てを理解することは出来なかった。しかし、このまま何もしなければ(ひょう)自身にも何らかの影響があると推測した(ひょう)は行動に移す。

全身から冷気の放出を続けていた(ひょう)は防御の為、冷気を右手に集中させる。次第にその冷気は氷竜の姿へと変化していた。

その氷竜の全ての箇所は本来の形とは異なる程の変化を見せる。


「……氷神竜鎧装(ブリザード・アーマー)


もはやそれは竜の姿をしていなかった。

氷竜の形から変化したそれは巨大化しており、氷の床、天井と接触していた。まるで壁と化した(ひょう)の防御に六三四(むさし)の攻撃が衝突する。(ひょう)のその防御によって、六三四(むさし)の攻撃は完全に止められていた。


「……」

「俺の氷神竜鎧装(ブリザード・アーマー)を破壊出来なかった事は気にするなよ。今まで破壊出来た奴は居ねぇんだ」

「……そうか。なら、今日初めて破壊する事になるな」

「無理だ!俺の暴滅氷神竜タイラント・ブリザードは氷竜を造り出す異能なんだが、その中でも破壊不能な氷竜が存在する。俺の部屋と母の為に使用されている氷を差し引いても、俺は破壊不能な氷竜を二体を造り出せる事が出来る。今の攻撃を防ぐのに二体分を使用して防御した。床と天井を届いていたろ?」

「……それがなんだ?」

「人一人通れる隙間はねぇって事だ。つまり、お前の攻撃は全て防げるって事だ」

「……防げる攻撃もあれば、防げない攻撃もある」

「で、お前は俺の防御を崩せるのか?」

「やるだけ、やってみるさ」

「……そう。まぁ、頑張れよ」


六三四(むさし)は勢い良く走り込む。

そんな六三四(むさし)に対して、(ひょう)は至る所の氷の天井、床から氷竜を出現させる。出現した無数の氷竜は六三四(むさし)の元へと向けて、解き放つ。


「……暴滅氷神竜(タイラント・ブリザード)によって、造られた氷竜に接触した物は全て切断された上に、切断箇所は氷によって、繋ぎ止められる。回避か、防御しか、防ぐ手立てはねぇぞ!」


(ひょう)のその発言を理解しても、六三四(むさし)は回避や防御をする事なく、走り続ける。


「避けねぇのか?……まさか、氷竜を俺の元へ向かわせようとしているのか?だったら、無駄な事だ。氷竜は俺の異能によって、造られた物だ。氷竜は俺に触れたら、冷気へと変換される。無駄な事はするもんじゃねぇぞ」


(ひょう)の言葉を聞いても六三四(むさし)が止まる事はなかった。


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