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神が宿る世界で【プロット版】  作者: 斑鳩
第5章 暴滅氷神竜(タイラント・ブリザード)
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第580話 無限の氷神竜

氷で造られた二体の竜は素早く正宗を取り囲む。

二体の竜はその牙で尾で正宗へと襲いかかる。

そんな牙と尾を正宗は名殺神剣(めいさつしんけん)一つのみで対応して見せた。


「……剣のみで処理するなんて、すげぇなぁ!」


(ひょう)のその言葉と共に、氷で造られた二体の竜の動きの僅かな隙を正宗は見逃さなかった。

一瞬で移動した正宗は(ひょう)の目の前に現れる。


「早いなぁ」

「この一撃で終わらせる!」


正宗は手にしている名殺神剣(めいさつしんけん)を振るう。

しかし、その剣は(ひょう)に届く前に氷の床から出現した氷の竜が食らいついた事によって、止められていた。


「……まさか、俺が出せる氷竜が二体だけだと、思ったか?破壊不能は二体だが、俺が出せる氷竜の数に限りはねぇよ」


正宗は氷の床から出ている氷竜によって、口に加えられた名殺神剣(めいさつしんけん)を握る正宗はそれを振るい(ひょう)との距離を取る。


「……逃れられねぇよ!破壊不能の氷竜は俺の手元から離れても、移動が可能だ。それに加え、俺は自在に、複数の氷竜を出すことが出来るぞ」

「……みたいだね」


正宗は自身の攻撃を止められた事によって、(ひょう)のその言葉を直ぐに理解出来た。

暴滅氷神竜タイラント・ブリザードは触れたものを切断し、直ぐ様凍りつかせる事が出来る異能である。

生物を切断した場合、痛み、血が流れる事なく切断され、切断部分を繋げる様にして凍りつかせる事になる。そんな暴滅氷神竜タイラント・ブリザードによって、造られた氷竜の口によって、食らいつかれた筈の名殺神剣(めいさつしんけん)は切断される事なく、形を保たれていた事から(ひょう)は正宗が手にしている剣が破壊不能な剣であると推測する。

武器を造り出す神器はその神器によって、様々な効果をその体に付加させる事が出来る。そんな神器が破壊されれば、精神が保つ事が出来なくなる。

つまり、神器は破壊が可能である。しかし、正宗の剣は破壊出来ない事から、破壊出来ない為に(ひょう)は直接正宗の体を狙う事にした。


「……逃がさねぇよ。この氷の城からは誰も(のが)れられない」


(ひょう)のその言葉を証明するかの様に氷の床、壁、天井から(ひょう)の異能によって、氷竜が出現する。


「……見ての通りだ!今、出た氷竜は破壊出来るが、先に出していた二体の氷竜は破壊出来なねぇからな!……どれが、それなのかお前は理解しているのか?」

「必要ない。全て対処する!」

「……言ってくれるじゃねぇか。なら、見せてみろ!」


無数に出現している氷竜は正宗へと向かって移動を始める。

その中には破壊出来ない二体の氷竜も混じって居た。

そんな事は正宗も理解していた。しかし、背後にはデュークが居る事から、正宗は逃走することも出来ず、無限の氷竜を対処することしかデュークと自身の身を守る事が出来ない事から、正宗は全ての氷竜を対処することを決める。

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