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神が宿る世界で【プロット版】  作者: 斑鳩
第2章 氷の蒼玉 (アイス・サファイア)
530/1033

第530話 石原家

九十九六三四(つくもむさし)楠木村正(くすのきむらまさ)斉木正宗(さいきまさむね)、デューク・クラークが、上田氷河(うえだひょうが)上田氷花(うえだひょうか)を倒したその頃、青森支部の街中を探索していた。


「どうした?」


チーム[クリムゾン]のリーダーである檜山仁(ひやまじん)のその言葉に返答する事も無く、氷を眺め続けるチーム[クリムゾン]の副リーダーである石原碧人(いしはらあおと)は氷に手を伸ばす。


「さっきからどうした?」


仁のその声に我に返った碧人は慌てて、対応する。


「何でも、無い」

「……氷が気になるのか?」


考えが読み取られた事によって、諦めた様に碧人は答える。


「あぁ、さきまでの氷と違って、ここからの氷は全くの別物になっている」

「それがどうした?」

「……この氷は石原家の者が造ったものだ」

「なんで分かる?」

「俺が石原家の人間だからだ」

「……そうか。氷なんて、俺にとっては、どれも同じに見えるがなぁ」

「お前はなぁ。俺は違う。この氷は建物や地面に覆われた場所以外に、無駄に氷の塊がある」

「……それは気になっていた。今まではこんなものは無かったからな」

「これは俺に向けられたものだ」

「何故、そう思う?」

「昔、そうゆう奴が居たからさ……俺はここに残る」

「……そうゆうと思っていた。敵地に一人残す訳には行かない。残っているチーム[クリムゾン]全員で残る」

「……これから、先どうなるか分からないぞ」

「……日本五大剣客の木山正平にチーム[アブノーマル]の木山と佐倉が居る。何とかなるだろう」

「分かった」

「……随分と物分かりが良いな」

「お前の事だ。説得しても無駄だと分かっているからな」


ーーーーーーーーーーーー


青森支部の小隊を率いている木山正平の承諾を得て、檜山仁(ひやまじん)石原碧人(いしはらあおと)五十嵐京介(いがらしきょうすけ)は通常の氷とは違い、濃い青色の氷の場所で立ち尽くしていた。


「……人の気配も無いここに、敵が来るのですか?」


待機してから、数十分後に我慢が出来ずに京介は二人に尋ねる。


「間違いなく来るさ。あいつは」

「……あいつ?知り合いなのかい」

「昔に石原家に居た奴だ」

「昔と言う事は、今は居ないんですね」

「……あぁ、一年前に出ていった奴だ。まぁ、俺も出ていったから石原家とは何の関係も無いが、あいつとだけは決着をつけておきたい」

「……ただの知り合いってだけでは無さそうですね」

「……俺に氷の扱い方を教えてくれた人だ」

「つまり、師匠って事?」

「違うな。あいつはそう言われる事を嫌がっていた」

「……師匠でも無いとすると……どんな関係なのかな?」

「……一言で言うなら、俺が倒さなければいけない男だ」

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