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神が宿る世界で【プロット版】  作者: 斑鳩
第3章 異形な聖剣(グロテスク・ブレイド)
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第490話 破滅波動(オーラ・シュトルム)

「北大路さんの能力?」

「……俺の能力は破滅波動(オーラ・シュトルム)だ。人間のオーラを見る事が出来るだけではなく、オーラに関する事なら、なんでも出来る能力だ」

「えっと……」

「……分からなくて当然だ。俺の能力は色々と面倒な能力だからな」

「……そうなんですか」

「新入りは下がれ、後は俺がやる」


北大路の指示通り、木山は北大路の背後に回る。

藤崎と対峙する北大路は藤崎の背から燃える翼を目にした事によって、藤崎が無能力者では無く事を把握する。

目に見える状況だけなら、北大路は警戒等はしない。しかし、北大路の能力、破滅波動(オーラ・シュトルム)によって感じる藤崎のオーラは通常の人間が出すオーラでは無い事から北大路は警戒を強める。


「……まさか、北大路さんが来るとは思いませんでしたよ」

「家に居ても、ここの異常なオーラを感じたからな」

「厄介な能力ですね」

「厄介でもねぇよ。オーラ関連の事しか出来ねぇからな。まぁ、色々と面倒な能力だがな」

「……それでも、私のやる事はなにも変わらないですよ」

「……そうか。では、ここで止めよう!」


北大路は右手を突き出し、破滅波動(オーラ・シュトルム)を発動して、右手から高音の超音波を藤崎へ向けて、放つ。

高音の超音波によって、藤崎の体中の骨はきしみ、立っている事が出来ない程だった。


(凄い。オーラって言うから体に纏うのかと思ったが、こんな使い方をするなんて、これじゃ、藤崎さんは動けないな)


北大路の背後に居た木山はあまりの音の激しさに両手で耳を塞ぎながら、北大路の超音波が藤崎の動きを封じたその瞬間を目に捉えていた。

北大路の圧勝によって、この場は収まると確信した木山は床に落とした紅蓮魔剣(ディープ・レッド)を鞘になんとか納めた。

木山は紅蓮魔剣(ディープ・レッド)を鞘に納め、視線を藤崎に戻すと藤崎は蹲っていた。


(……もう。この勝負はついたな)


動く事も出来ない藤崎を見た木山は北大路の勝利を確信していた。

そんな木山と違い、北大路の表情は優れない。

そんな中、藤崎は床から大量な肉体を自身の体へと覆い尽くす。


(……肉で覆っても、この超音波は防げないだろ?)


木山のその疑問を抱いたその頃、北大路は高音の超音波を放っていた右手を下ろす。

突然、超音波が途絶えた為、木山は北大路の元へと駆け寄る。


「どうかしたんですか?」

「……藤崎のオーラが消えた。ここにはもう居ない。この建物は居るみたいだがな」

「……オーラで敵の感知まで出来るんですか?」

「それぐらいは出来る。能力を使用しなくても、感知ぐらい出来る」

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