表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神が宿る世界で【プロット版】  作者: 斑鳩
第3章 異形な聖剣(グロテスク・ブレイド)
489/1033

第489話 不死の鳳凰(インモータル・フェニックス)

床から生えるタコの足の様な肉体の塊は木山の体を貫く為、木山の体へと勢い良く、伸びてくる。木山は避ける事なく、その肉体の塊を体で受ける。

しかし、木山にダメージは無く、肉体の塊が木山の体に触れた瞬間、炎へと変化するして、すり抜けていく。そんな炎に触れた肉体の塊は燃え始める。


「……肉体ごときじゃあ、燃えるだけですよ」

「……そうみたいね」

「……もう。諦めて下さい。俺の不死の鳳凰インモータル・フェニックスと藤崎さんのその肉体操作では相性が悪いですよ」

「……勝負は相性だけで決まるものでは無いのよ。私の異形な聖剣(グロテスク・ブレイド)の面白い所は人間以外の肉体も吸収出来る事よ」

「人間以外?」

「そう。どんな生物の肉体があると思う?」

「……なんかの動物?」

「うん。正解!ただし、想像上のだけどね」

「想像上の?」

「そう。もともと、異形な聖剣(グロテスク・ブレイド)管理する神(マネジメント・ゴッド)のオーストラリア支部を任されていたものから奪った異能なんだけど、前の持ち主は管理する神(マネジメント・ゴッド)が行っていた研究によって、造られた人造人間やクローン、錬金術によって造られた想像上の生物等も吸収している。フェニックスも造られていたんだよって言ったら、どうする?」

「どうするって……困るな。マジで」

「……そう。じゃあ、困る事になるわね」


藤崎は異形な聖剣(グロテスク・ブレイド)を発動させると、藤崎は背から吸収していたフェニックスの翼を生やす。


「……嘘であって欲しかったんだが……本当みたいだな」

「……フェニックスだけでなく、ペガサス、グリフォン等名の知れた想像上の生物が吸収されているからね」

「……フェニックスのその内の一つって、困るな」

「貴方がどう対処するか楽しみにしているわ」

「フェニックスの対処法なんてあるのか、疑問だね」

「……貴方の異能はフェニックスを型どったものでしょ?」

「……フェニックスの能力、異能は世界でも俺を含めて、三人ですよ。戦うとは思わないでしょ?」

「人生何があるか分からないものよ」

「そうですね。この人生、生き抜く為にもフェニックス相手でも勝ちますよ。」


強気な木山の発言後に藤崎の表情は一変する。

その表情の変わりように、木山は戸惑いながら、近づく背後の気配に気がつく。

木山は振り返り、その人物の姿を捕らえる。


「北大路さん」


木山は頼もしい助っ人の登場に木山の緊張の糸は切れる。

黒髪の体格の良いその男は藤崎を見つめたまま、怒りを露にする。


「全く。日本五大剣客に裏切り者が出るとはなぁ」

「……北大路さん全部知ってるんですね」

「……この場のオーラを読み取っただけだ」

「オーラ?」

「新人のお前には分からないか。俺の能力は」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ