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神が宿る世界で【プロット版】  作者: 斑鳩
第3章 紅蓮の炎(クリムゾン・フレイム)
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第422話 黒魔術(オーバーロード):妖術

琢磨は正宗の握った剣を見て、確信を持つ。

剣を出現させる能力は剣のみを出すのに現在、正宗が出した剣は鞘に入れられた剣の為普通の能力でない事が分かる。


「……人工能力者か?神器を入れられるとは、大した器だな」


琢磨は理解していた。

鞘があるのは儀式で鞘ごと入れられた人工能力者であることを。

そして、何よりも斉木家は儀式によって人工能力者を造り出している一族である時点で琢磨は正宗が人工能力者である事を把握していた。


「……名殺神剣(めいさつしんけん)は斉木家の家宝とされる剣。この剣は絶対切断の剣、貴方にこの剣を」受け止められるか? 」


正宗は名殺神剣(めいさつしんけん)を振るう。

名殺神剣(めいさつしんけん)から放たれた衝撃波は地面を切断しながら、琢磨の元へと真っ直ぐ飛んでいく。

琢磨は黒い魔法陣を出現させる。

この黒い魔法陣には琢磨の黒魔術(オーバーロード):妖術が取り込まれており、触れたものの、エネルギーを吸収して琢磨の力へと変換させる事が出来る魔法陣となっている。

そんな黒い魔法陣に正宗が放った衝撃波がぶつかる。

黒い魔法陣の吸収よりも先に名殺神剣(めいさつしんけん)の切断が早く、黒い魔法陣を切断して琢磨の体へと向かっていた。

正宗の放った衝撃波が琢磨の体に触れる前に琢磨は全身から黒いオーラを放出させる。

正宗の放った衝撃波は琢磨の全身から溢れ出した黒いオーラによって勢いを殺された正宗の衝撃波はダメージを与えられずにいた。

琢磨の全身から溢れ出した黒いオーラは黒魔術(オーバーロード):妖術によるもので、これによって正宗の衝撃波を無力化させた。


「どれだけ切断出来ても、限度がある。オーラを切断しても無くなる訳では無い。周りに漂うオーラは君の衝撃波を吸収する」

「……けど、背中の翼は小さくなっているみたいだが?」

「……」

「体内に溜めておける量を越えた分を外に保存する方法として翼に変換させているなら、魔力を使わせれば、魔神化を押させられる」

「……そんな簡単じゃない。この世界は」

「現に翼は小さくなっている」

「なら、見せてあげるよ。僕の妖術を!」


琢磨は全身から黒いオーラを放出させる。

出せば、出すほど、琢磨の背中から少し離れた場所で浮遊を続ける黒い魔法の翼は小さくなっていく。


「自ら、魔力を消費させるのか?」

「勘違いしないでくれ。妖術がエネルギーを吸収出来るのは、人間だけでは無い」


琢磨の背の後ろに浮遊している黒い魔法の翼は徐々に大きくなっていく。

正宗は自身のエネルギーが吸収されてもいないのに琢磨の翼が大きくなっていく状況に、何故大きくなるのか辺りを見渡し確認を始める。

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