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神が宿る世界で【プロット版】  作者: 斑鳩
第1部 忘却の炎神
32/1033

第32話 氷を辿って

溶けない氷か……

誰がこんな氷を?


「廉、見て氷は向こうに続いてるみたいだ」

「本当だ」


紫音の言う通りだ。

この氷は出した人間は誰かを追いながら出したのか?

確かな事はこの氷を追っていけば、分かるかも知れない。

しかし、嫌な予感がする。

今日の会議室での会話を俺は思い返す。

檜山仁が作ったチーム[クリムゾン]のメンバーの異能力は氷の金剛石(アイス・ダイヤモンド)と聞いた。

この溶けない氷が氷の金剛石(アイス・ダイヤモンド)だとしたらそいつは俺を狙うかもしれない。


「追いかけてみよ」


舞は楽しそうに俺に告げる。

緊張感が全く無いな。

紫音はずっと何かを考えてるみたいだ。

確か、紫音の異能も氷系だったな、確か氷神の花畑(コールド・ガーデン)だったけ?

神が付いてるな。

神を含む異能、能力は珍しいらしいからなぁ

俺の炎神の魔武器(レヴァンティン)も含まれてるか。

紫音はまだ考えてるみたいだ。

同じ氷系の能力同士で考える事があるのか?


「紫音、何か考え事か?」

「うん」


俺はとりあえず、聞いてみた。

紫音の反応が悪いな


「どうしたんだ?」

「廉は……上原氷雪(うえはらひょうせつ)を知ってる?」


上原?石原なら知ってるが……上原は知らないな。

誰なんだ?


「廉、知らないの?上原氷雪は[雷帝軍]の副リーダーだよ」

「えっまじで」

「マジ」


隣に居る舞は囁く様に俺に教えてくれた。

[雷帝軍]って強絶さんが居る……思い出しても怖いな強絶さんは


「行ってみよ」


紫音は俺と舞に提案する。


「うん、行こう行こう」


舞はノリノリだ。

しかし、コンビニ強盗はどうする?


「けどコンビニ強……」


二人とも行くの早いよ。

このまま一人でコンビニ強盗を探すのも……

それに舞を守らないと

それにしても紫音は何だか急いでるみたいだ。

紫音は犯人の検討でもついてるのか?

俺はやっと追いつく。


「紫音、何でさっき[雷帝軍]の副リーダーの話をしたんだ?」

「……氷系の能力は数が少ないんだ。その中でも名門とされてるのが上原家と石原家何だ」


上原と石原。

……待てよ。

石原って


「紫音、舞引き返そう」


俺は二人を止める。

もしかしたら、[クリムゾン]のメンバーの可能性がある。

かなりの可能性だ。


「急にどうしたの?」


舞はビックリしながら俺に告げる。

紫音は今までに見せた事もない位怖い顔をしている。

紫音は少しずついつも通りの表情に戻っていく。


「どうして、理由も聞かずに引けないよ」

「そうだよ」


紫音の言うことも分かる。

理由を言わずして、この場から引かせるなんて……

舞も引くつもりは無さそうだ。

どうやって説得するか?

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