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神が宿る世界で【プロット版】  作者: 斑鳩
第3章 黄金宝石の剣(バルムンク)
304/1033

第304話 猛毒竜の槍(ヒュドラ・スピア)

「ジーク、孫一(そんはじめ)を殺したんだ。これ以上俺の獲物を奪うなよ」

「分かってるよ。でも、川上玲奈(かわかみれな)を僕が殺るよ」

「……あぁ、それ以外は全部貰うからな」

「分かった」


ジークとヘラクレスは東京本部防衛局に近づく前に会話を済ませた。


「それじゃ、ここからは別行動だな」


ヘラクレスはそう告げると、嬉しそうにその場から離れる。

そんなヘラクレスを見て、ジークはまたヘラクレスがいつもの様に大暴れをすると考えると早く目的である大河を探し出さないと行けないと思い行動を急ぐ。

そんなジークとは違いヘラクレスは魔法陣からどす黒い槍を一本取り出す。

その槍の先は常に絶え間なく毒が垂れていた。

槍の先から垂れた毒は地面に落ちて、地面を溶かしていた。

そんな取り扱い注意の槍をヘラクレスは肩に乗せて歩き続ける。

猛毒竜の槍(ヒュドラ・スピア)

ヘラクレスの肩に乗せている槍の名前だ。

その槍はヘラクレスが対戦相手を殺して奪った武器である。

奪ってからは、ヘラクレスが最も扱い、気に入っている武器でもある。

東京本部防衛局を目指し歩くヘラクレスは逃げも隠れもしない。それどころか早く見つけて貰える様に人通りが多い場所を歩く。

しかし、人通りが多い筈の道で人一人歩いていない。

誘い込まれているのか、これも作戦なのかヘラクレスは少し悩んだが、足を止める事は無い。戦いを心待ちにしているヘラクレスに取ってこの問題は些細なものでしか無い。

ヘラクレスは誰も現れない現状に苛立ちを募らせる。

そんなヘラクレスは東京本部防衛局に到着していた。


「おいおい、着いちまった」


ヘラクレスは予想していなかった状況に思わず、声を漏らす。

これだけ歩いていて誰からの襲撃が無い事にヘラクレスは笑みを溢す。

東京本部防衛局を空にする筈が無いヘラクレスはそう思い東京本部防衛局に侵入する。


「ヘラクレス・リックマンだな?」

橘吉凶(たちばなきっきょう)


ヘラクレスは目の前に立つ強敵に不適な笑みを浮かべながら槍を掲げ、走り出す。

その瞬間、東京本部防衛局は爆発する。

炎に包まれた東京本部防衛局は崩れ去る。


「クソが」


ヘラクレスのその叫びは炎を消し、煙を消す。


「ヘラクレス・リックマン。お前はここで止める」

「……誰だ?」

「チーム[雷帝軍]のリーダーをしている橘強絶(たちばなきょうぜつ)だ。東京本部高等部異能クラスの三年生でもあるが」

「学生?それで俺を満足させられるのか?」

「問題は無い。お前の相手は俺一人では無く、チーム[雷帝軍]全員だ」


東京本部防衛局の瓦礫の上でヘラクレスとチーム[雷帝軍]の戦いが始まる。

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