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神が宿る世界で【プロット版】  作者: 斑鳩
第4章 半神半竜(ドラゴニュート)
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第242話 ランキング

彩美は大きな欠伸を一度すると鞄から一冊の本を取り出す。


「何その本」

「これ、ランキング本」

「ランキング?」

「そう色々な格付けされた本だよ」


彩美と舞の会話に興味を持った廉は話に入る。


「そんな本があるんだな」


廉のその言葉に彩美は何も答えなかった。

沈黙が続く中、舞はランキング本を覗き込む。


「最強の剣士ランキング」

「興味あるの?」

「勿論。私も剣士だからね」

「一位はイギリスのチーム[円卓の騎士団]のリーダーアーサー・グラフェリオン」


彩美が告げた名前に廉は反応する。


「それって、聖神の聖剣(エクスカリバー)の異能力者の事か?」

「よく知ってるね。廉」

「あぁ、聞いた事があったからな」

「一位は数年前からアーサー・グラフェリオンだよね」

「……そこまでは知らなかったよ」


廉はぎこちない笑みを浮かながら紫音に答えた。

そんな廉と紫音を置いて、舞と彩美はランキング本を見続けていた。


「七位のジークフリート・アンサンブルって色んな所で聞く名前だけどどんな人なの?」

「私が知っているのは黒魔術(オーバーロード):降霊術を使うって事位しか知らないけど」


二人の話を聞いていた紫音は続けて話す。


「確かに世界トップクラスの降霊術を使い、能力と剣術で一時間で三つの国を滅ぼしたと言われる程だよ」


彩美以上の情報を告げた事に彩美は無言のまま紫音を睨み付ける。

そんな中、舞はランキング本を見ていた。


「あ、お母さんも載ってる。八十七位だ」

「一体何位まで載ってるんだよ?」


舞のその言葉に廉はツッコミを入れる。

そんな廉を彩美は睨み付ける。


「何?」

「なんでも」

「何か……顔が怖いけど」

「なんでも」

「でも……」

「なんでも」

「嫌」

「なんでも」

「……」

「なんでも」


狂気染みた笑みで彩美は廉を威圧していく。


「そろそろ、行こうか」


紫音を空気を察して店を出ることを提案する。


「行くか」


紫音の提案で廉は立ち上がり告げる。


「あっそ。頑張ってね」

「えぇ、来ないの?」

「行く必要ある?」

「えっと……」


返答に困る廉を見て、舞は助け船を出す。


「行こう。一緒に」


笑顔で手を差し出した舞の手を彩美も笑顔で答える。


「それで、勝てるの?」

「勝つさ」

「負けたら分かってるの?」

「分かってる。負ければ、チーム[ドラゴノイド]と統合する事になる。そんな事はさせねぇ。逆に俺が勝ってあいつらは全員チーム[アブノーマル]に入れてやるよ」

「出来れば良いけど」

「出来るさ。俺だからな」


廉は自信に満ち溢れた笑顔で彩美に答えた。


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