第222話 通り抜け(スケルター)
「派閥ねぇ」
今までの上の空から変わってスケルターは狂気に満ちた表情に変わっていた。
「派閥には興味無いが殺すさ。無神は俺が……な」
「……スケルター。どちらにしても俺はお前に付いていくぞ」
「……勝手にしろ」
二人はチーム[ゼロ]が拠点を置くビルに二人は入って行く。
スケルターの能力で通常の人間では見ることも、触る事も出来ない。
スケルターと城山はスケルターの能力を解除してビルに入っていく。
この時に敵の侵入を許す事になるが、スケルターは何度も外に出ては戻る時に能力を解除している。この時に侵入された事もあるが、侵入者は全て撃退されている。
「スケルター。また、外に行って居たのか」
スケルターと城山を無神は迎える。
「お前には関係無いだろう」
「まぁ、良い。チーム[ヴァルハラ]を迎える準備をして貰う」
「チーム[ヴァルハラ]?」
無神の話に出てきたチーム[ヴァルハラ]にスケルターは興味を持つ。
そんなスケルターに隣に居る城山は答える。
「チーム[ヴァルハラ]はベルセルク・フルベルクが率いるチームだ。」
「ベルセルク・フルベルク?」
城山の説明を聞いてもスケルターはベルセルク・フルベルクの事を理解出来ていなかった。
「能力食いの能力者」
「……あぁ。聞いた事はあるな」
城山とスケルターの会話に割って無神は入ってくる。
「そのベルセルク・フルベルクにある神能力者を食わせる」
「食わせてどうする?」
スケルターの質問に無神は答えるか悩むが、答える。
「管理する神の傘下に加える」
「何故?」
「……管理する神は何かを始める様だ」
「何か?……お前は知っているんだろ?」
「知っているが、答える事は出来ない」
「……そうか」
スケルターは無神を通りすぎていく。
そんなスケルターを無神と城山は見つめる。
「何を考えている?」
「何も考えてないさ。あいつの事を頼む」
無神はそう告げるとその場を後にする。
城山はスケルターの元に向かう事無く、チーム[三羽烏]が集まる部屋に向かう。
部屋には、デュラーク・クラークと成田智則がそこには居た。
「城山様。お疲れ様です」
「……成田。ここで何をしている?いい結果は出せるのか?」
「それは……今は何とも」
「……まぁ、どうでも良いや」
城山は出迎えた成田をぞんざいに扱うと目的出会ったデュラークの元にやって来た。
「チーム[ヴァルハラ]と下らないやり取りがあるらしいな?」