表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神が宿る世界で【プロット版】  作者: 斑鳩
第1部 忘却の炎神
21/1033

第21話 殺しと生かし

檜山仁の魔法陣に当ててる炎神の魔剣レヴァンティン・ソードの炎は激しさを増す。

それと同時に炎神の魔剣レヴァンティン・ソードの刀身は赤く光輝く。

檜山仁(ひやまじん)の右手には紅色の炎があり、今にも俺に向かって来そうだ。

早く、早く、早く……殺さないと殺される。

炎神の魔武器(レヴァンティン)もっとだ。もっと、もっと、足りねぇ、もっとだ。


「うおぉぉぉぉぉ」


俺は右手持つ炎神の魔剣レヴァンティン・ソードに力を入れる。

俺が炎神の魔剣レヴァンティン・ソードを強く握れば握るほど炎神の魔剣レヴァンティン・ソードの刀身は赤さを増す。

炎神の魔武器(レヴァンティン)こいつがある限り俺を狙う者は増えていくだろう。だがよ、後悔させてやるよ。この俺に炎神の魔武器(レヴァンティン)に挑んだ事を


「バカなぁ」


檜山仁(ひやまじん)のその声が俺の耳に届く。

俺が持つ炎神の魔剣レヴァンティン・ソード檜山仁(ひやまじん)の魔法陣を破った。

炎神の魔剣レヴァンティン・ソード檜山仁(ひやまじん)の脇腹をしっかりと直撃した。

檜山仁(ひやまじん)を左側へと吹き飛ばす。

檜山仁(ひやまじん)は左側の壁に当たる。

防御した様子もなく、地面に倒れると動かなくなっている。

……倒したのか?


「はぁはぁはぁ」


久しぶりに息をした様な感覚がする。

息はしていたが、生きた心地がしなかった。

俺はゆっくりと檜山仁(ひやまじん)の元に近づいていく。


「うぅぅ」


檜山仁(ひやまじん)は地面から起き上がる様子な無く、唸り声をあげていた。

檜山仁(ひやまじん)の右脇腹は蒸発している。

炎神の魔剣レヴァンティン・ソードが当たった場所だ。

檜山仁(ひやまじん)は両手で右脇腹を抑え、俺を睨み付ける。

……檜山仁(ひやまじん)の右脇腹は服も無く、見た感じ肉体も少し失くなっている様に見える。


「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ、ここまで……殺るなんてなぁ」


檜山仁(ひやまじん)は息を切らしながら……とても苦しそうに告げた。

俺はそれに対して何も言い返せなかった。

謝る事もしないし、かける言葉も見当たらない。

俺だってこんな事はしなくなかった。けど、俺をここまで追い込んだのは紛れもなく檜山仁(ひやまじん)……お前なんだ。


「……それで……どうする……」


檜山仁(ひやまじん)は苦しそうに俺に告げる。

どうするって、言われても……


「お前はどうするんだ?また俺を殺しに来るのか?」


檜山仁(ひやまじん)は暫く黙ると


「勝者は……お前だ……お前が……決めろ」


……何だ?それ、俺が決める?

……じゃあ、俺は……

俺は檜山仁(ひやまじん)の隣に座る。


「だったら、もう炎神の魔剣レヴァンティン・ソードは諦めてくれ」

「……もう……お前に……関わる……事は無い……だろう」


……そこまで言ったつもりは無かったのになぁ。

そう関わるとか関わらないとか厳しくないか?

俺たちは同じ能力者育成機関東京本部に居るんだから……


「同じ学校に居るんだから、無理だろ」

「……だから……辞める」

「……何でだよ?」

「……東京本部で……俺が作る……[クリムゾン]……日本一……に」


檜山仁(ひやまじん)が何を言おうとしていたのか俺にはわからないが、檜山仁(ひやまじん)がチーム、[クリムゾン]を作り何かをしようとしていたのだろう。

檜山仁(ひやまじん)が横たわる姿を見て、俺はとりあえず病院に連絡をした。

見殺し何て俺には出来ない。

檜山仁(ひやまじん)は俺を殺そうとしたが、俺は檜山仁(ひやまじん)を殺そうとは思わない。

俺は、救急車が来るまで、檜山仁(ひやまじん)の側に居た。

その後、学校側と玲奈(れな)さんから事情聴取を受ける事になった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ