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神が宿る世界で【プロット版】  作者: 斑鳩
第6章 黒呪術(ハイパーロード):錬成術
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第177話 再会の兄弟

「これで全てを終わらせる」


デュラークはドラゴにデュラハン・ブレイブを見せつける。

剣先が無い剣にドラゴは思わず、笑う。


「これで誰が救える?」

「……誰も救えないな」


デュラークはそう言うとデュークの元へと足を進める。

デュラークの足取りは重い。

一歩、一歩。デュラークはこの瞬間を忘れる事は無いだろう。

デュラークはデュークが居る部屋のドアを開ける。

そこにはデュークが立っていた。

そんなデュークにデュラークはデュラハン・ブレイブを首に目掛けて振るう。

デュークの首は一滴も血を流さず、床に落ちる。

切断された首は塞がっている。そんなデュークの姿を焼き付け、転移魔法でデュラークは移動する。

デュークは理解出来なかった。

いきなり、視界が無くなり、呼吸が必要としなくなった。

しかし、考える事が出来る。今までに経験した事が無い感覚だ。


「デュラークは上手くやった様だな……頭は持って行ったか」


ドラゴは首から上がなくなったデュークに目を向ける事無く、部屋の状況を確認する。血が出る事無く、立ち尽くしすデュークの姿を見て、ドラゴは笑みを溢す。


「イギリスは救ったが……弟は守れず……己の居場所も捨てたか……救われないね……デュラーク……一つだけ嬉しいのは、これでお前と戦える」

「何を言うのかと思えば、デュラークは管理する神(マネジメント・ゴッド)の一員となった以上関わる事は出来ないぞ」

「確かになぁ……しかし、攻めてきたら?」

「……その場合は殺るしかないだろうね」


チーム[ブルースカイ]のリーダードラゴと副リーダーの会話を聞いていたデュークはそれでも理解出来なかった。

一番理解出来ないのは耳も無いのに声が聞こえる事だ。

デュークは転移魔法によってその場から離脱する。


「どうする?」

「ほっとけ」


ドラゴは興味無さそうにその場から離れる。

そんなドラゴに呆れた表情をしながらも副リーダーはドラゴの後に続く。


(……何でこんな事をしたんだ?……直接聞くしかない。)


ーーーーーー


時は流れ、現在。

チーム[三羽烏]、チーム[クリムゾン]の戦いの中で、二人の兄弟は向かい合う。


「ここを任せても?」

「デュラーク……裏切れば……分かってるな?」

「勿論……理解は出来ている」


デュラークは城山に確認すると転移魔法で自身とデュークを移動させる。

ここは東京都本部の地下。

表舞台から退いた猛者や表舞台では居きられないもの達が好き好んでここ地下を住みかにする。

地下にはエネルギー開発所や様々な研究所が存在している。

そんな場所に兄弟は立つ。

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