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神が宿る世界で【プロット版】  作者: 斑鳩
第6章 黒呪術(ハイパーロード):錬成術
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第175話 黒呪術(ハイパー・ロード):錬成術

デュラークは転移魔法で、ある場所に訪れていた。

デュラークはマーリンが告げた黒魔術(オーバーロード)を超える黒魔法を直ぐに会得出来る場所は限られている。

デュラークは現在、管理する神(マネジメント・ゴッド)の傘下チーム[ブラッド・エルフ]にやって来ていた。

誰かを訪ねてきた訳では無い。そしてこの場所は海中にある。

海水などは結界で遮断してある。

そんな所にやって来たデュラークは一人の男の目の前に立つ。


「どうゆうつもりだ?」


無数の男達が倒れる中、デュラークは血まみれな手をチーム[ブラッド・エルフ]のリーダーに向ける。

そんなデュラークの手は黒色のオーラが溢れる様に漏れだしていた。

黒いオーラに包まれた手は血を消し去り、徐々にどす黒くなっていく。

どす黒いオーラは髑髏様な姿になっていく。

デュラークはようやく手に入れた力に笑みを溢す。

チーム[ブラッド・エルフ]のリーダーは震え上がる。


「あり得ない。……黒魔術(オーバーロード)の進化ー黒呪術(ハイパーロード)

「それがどうした?」

「あり得ない……世界で数百人も満たない進化に至るなど……」

「この力が必要なら使えるようにするだけだ」

「その力で何をするつもりだ?」

「……人魚(マーメイド)を造ったそうだな?」

「それがどうした?」

「人間の胴体を切ったのだろう?」

「何を知りたいんだ?」

「全てだ」

「無理だ。人魚(マーメイド)を一体造るのにどれだけの月日を費やしたと思う?……10年だ」

「そうか」


デュラークはどす黒く髑髏のしたオーラをチーム[ブラッド・エルフ]のリーダーにその手を向ける。デュラークは手からオーラを放出させる。そのオーラは髑髏の姿をしており、チーム[ブラッド・エルフ]のリーダーの頭はデュラークが放出させた髑髏の姿をしたどす黒くオーラに包まれた。

チーム[ブラッド・エルフ]のリーダーを包んでいたどす黒いオーラはデュラークの手元に戻ってくる。どす黒い髑髏はチーム[ブラッド・エルフ]のリーダーから()()()ものを喰らうように動く。


「あああ、何だ……これ?」


何かを奪われたチーム[ブラッド・エルフ]のリーダーは混乱する。

今起きている事を直ぐには理解できなかった。


「これで、デュラハンが造れる」

「何を言っている?」

「見れば分かる」


デュラークは魔法陣を床に展開させる。

その魔法陣から髑髏の姿をしたどす黒いオーラが蠢いていた。

そんな魔法陣にデュラークは手にしていた未完成のデュラハン・ブレイブを放り投げる。

デュラークは身を屈め、チーム[ブラッド・エルフ]のリーダーから奪ったそれを魔法陣に加える。

デュラークはそれらを錬金術によって一つにする。


「これで完成だ……デュラハン・ブレイブ」

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