第173話 デュラークの決断
デュラークは弟を救う為の武器、デュラハン・ブレイブを造るため動く。
チーム[ヴァルハラ]のリーダー、ベルセルク・フルベルクの能力の盲点を付くため弟の頭を切断する事に決めたデュラークは迷い無く白チョークで地面に魔法陣を描く。
普通に首を切断するば確実に死ぬだろう。しかし、それでも尚生きる存在がある。デュラハンだ。もしもデュークにも同じ状態に出来れば、戦争の回避と、デュラハンにはなってしまうがデュークの命を繋ぎ止める事が出来る。
デュラークは飾られた刀身がかけている剣と賢者の石を魔法陣の上に置く。
デュラークは魔力を注ぐ。白いチョークで描かれた魔法陣は黒く染まっていく。
黒い光を放つ魔法陣は賢者の石と刀身がかけた剣を一つにする。
「……試すか」
デュラークは刀身がかけた剣を手にする。
しかし、いきなりデュークに試す訳には行かない。
デュラークは屋敷に者で試すことにした。
屋敷にはドラゴに倒した屋敷に住まう人間が倒れている。
デュラークは迷い無く、刀身の無い剣を倒れている人間の首を狙い振るう。
「……くっ」
デュラークは声を漏らす。
デュラークは目の前には切断した首が転がり、大量を血が流れる。
これはデュラークが望み剣では無い。血が出てくるのがその証拠だ。
しかし、綺麗に首は切断出来ている。
しかし、この剣には何かが足りない。世界で最も錬金術に成功に近づけるとされる賢者の石を持ってしても完成出来ないとするとそれ以上の何かが必要とするのだろうがデュラークの知識ではそれが何なのか分からない。
デュラークは刀身がかけた剣を手に魔法陣での移動を始める。
デュラークの移動先はイギリス王室によって結成され、その者達が住まう城、キャメロット城の目の前に立つデュラークはその神々しい城に目を奪われる。
「何の用だ?」
デュラークは後ろからの声に振り返る。
(モルドレッド・フーヴァー円卓の騎士団の副団長がこんな所に)
「こんな所で何をしている?」
デュラークは疑問を目の前に居るモルドレッドに疑問をぶつける。
「それはこっちのセリフだ」
「……マーリンは居るか?」
マーリンはイギリス最強の魔力と多彩な魔法、白魔術と黒魔術の二つの進化にも目覚めた女性だ。
世界で最も魔法に精通したマーリンなら助言を貰える筈だ。
その為にデュラークはここに来た。
「マーリンは居るが……今は儀式の最中だ」
「儀式?」
儀式は出来る人物は極端に少ない。
儀式とは複数の人間によって行われるものだ。しかし、マーリンは一人でやってしまう。儀式は魔力を練り込む事によって行われるもので錬金術とは異なるが、錬金術とは違い魔法石、賢者の石を必要としない。その為、激しく魔力を激しく消費してしまう。




