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神が宿る世界で【プロット版】  作者: 斑鳩
第6章 黒呪術(ハイパーロード):錬成術
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第171話 予言

ドラゴは上を見上げる。


「確かに居るみたいだな」


上を見上げながらドラゴは告げる。

上を見ただけでデュークの存在に気づけるとは思えない。デュラークは半信半疑でドラゴを見つめる。

上を見上げていたドラゴは真っ直ぐデュラークを見つめる。


(……そうか。竜の目)


ドラゴの目は人間の目からかけ離れた力強い目へと変化していた。

ドラゴは目を閉じる。再びドラゴが目を開けると竜の目では無くなっていた。


「弟に何の用だ?」


デュラークは話を本題に戻す。


「女王が予言をされた」

「予言?」

「お前も知っているだろ?」


デュラークは知っていた。イギリスの女王は予言能力を持っている人だ。

その予言で何度もイギリスを救い。国民からの人望も厚い人物でもある。

その他にも様々あるがチーム[円卓の騎士団]を組織させた人物でもある。


「何を予言された?」


デュラークが気にするのは予言の内容だけだ。

その内容に応じてデュラークは行動を変えるからだ。


「お前の弟を拐う為、チーム[ヴァルハラ]動くらしい」

「……チーム[ヴァルハラ]が」


デュラークは驚きを隠せなかった。それは声を聞いただけで分かる程だ。

そんなデュラークの声を聞いてドラゴはこれで話が通じると安堵の笑みを溢す。


「わかるだろ?チーム[ヴァルハラ]とイギリスが全面戦争になったら勝てるだろうが……被害が大きく出るだろう?だから、一人の命で終わらせようぜ……この戦争を」

「……」


ドラゴの提案にデュラークは何も答えられない。

それもその筈、弟のデュークの命を取られると言われ、何も答えられない。


「……お前の承諾無しでも殺すぞ」

「……1日時間をくれ」

「何をするつもりだ」

「チーム[ヴァルハラ]は食らうつもりだろ?」

「リーダーのベルセルク・フルベルクの能力は確かに能力喰い(のうりょくぐい)だ。相手を喰らいて初めて発動する能力だが……対策でも?」

能力喰い(のうりょくぐい)は相手の肉体を食べる事だが、最も必要なのは、脳だ」


能力喰い(のうりょくぐい)は珍しい能力では無く、多くの人間が使える能力とも言える。しかし、相手を喰らわなければ無能力者と言っても良い。

しかし、相手を食らえば、食った魔法、能力、異能を奪う事が出来る能力だ。しかし、相手の肉体を喰らい続ける精神力が必要となる為、並大抵な人間では扱えないが、ベルセルク・フルベルクは違う。

多くの人間を喰らい、多数の魔法、能力、異能を持った世界で一人だけの男だ。

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