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神が宿る世界で【プロット版】  作者: 斑鳩
第3章 黒魔術(オーバーロード):幻術
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第127話 魔法固定砲台

デュラークのこれからの行動も気になる所だが、ドレアは魔装を管理する加藤家に向かう。

静けさが漂うその屋敷でドレアは警戒を強める。

当麻家でも一人だけだが、ドレアを阻止するべく現れた。

加藤家でも、誰かが来る可能性も当然視野に入れるドレアは様々な場所に目を向ける。

ドレア自身がかけた幻術は未だに効いている。加藤家にいる人間は幻術にかけられ、ぐったりと倒れている。

しかし、ドレアは気が付く。

ドレアがかけた幻術は北海道中にかけられたものだが、かけ終わった後に来た者には幻術は効かない為、ドレアが警戒するのは幻術をかけ終わった後に来た者と、幻術が上手くかからなかった者だけだ。

その中でも、幻術をかけ終わった後に来た者には更に警戒を強める必要がある。

加藤家には幻術をかけられた者以外には誰も居ないみたいだ。

ドレアは加藤家から魔装を奪う事に成功する。

ドレアが最も欲しかった魔装を手に入れ、その魔装を身に纏う。

加藤家から奪った魔装は50を軽く越える程だ。


「ドレア・ドレス……貴女の好きにはさせない」


二人の少女がドレアの目の前に現れる。


中鏡愛花(なかかがみあいか)萱沼美咲(かやぬまみさき)


北海道支部中等部でトップの成績を納める二人だ。

中鏡愛花は魔法固定砲台を扱える数少ない女性だ。北海道支部の制服に身を包んだ茶髪の少女。

その才能からアメリカやドイツからもスカウトを受けたがそれを断った程の人物を目の前にドレアは冷静のままだ。どれだけの才能があってもドレアには関係の無い事だ。

それにドレアが警戒するべきはもう一人の女。萱沼美咲だ。愛花と同じ制服に身を包み、黒髪の少女だ。

全ての属性の魔法を扱えるとされる。それは白も黒もだ。

つまり、この世界でも珍しい。白魔術(オーバーライド)黒魔術(オーバーロード)の二つの進化を出来てしまうがまだ実力が無い。

それでもこの二人で注意するのは間違いなく、美咲だ。

この二人が幻術にかかっていないのはこの二人が東京本部の交流会からやって来た訳だが、ドレアに焦りの様子は無い。

この二人が中学生と言えど珍しい魔法を扱うものの、ドレアにとっては幻術を使えばいつでも地に倒れさせる事は余りにも簡単な事だ。


「随分と余裕ね」


愛花はドレアの背後に魔法陣を展開させる。

ドレア背後に魔法陣を展開した事を理解したものの、全く動かない。


「避けないのか?」


愛花が驚く中ドレアはただ微笑む。

魔法陣の中心には激しい光が集まる。

それは魔法固定砲台の特徴と一致する現象だ。

通常の魔法陣でこの圧縮された光の魔法を魔法陣の中心に一点に集める事は出来ない。

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