ゾンビの蔓延る世界で響く銃砲歌
また、唐突に思いついたネタ。
衝動の赴くままに書いた為なんかいろいろやばげな気がする。
色々突っ込みどころ満載な作品ですので、それを覚悟の上で読んでもら痛いです。(誤字にあらず)
20XX年7月1日、後に「X day」と呼ばれる事件は突如襲い掛かってきた。
その日全世界の主要都市全てにとある生物兵器が各々一体ずつ放たれた。
その生物兵器の名は「Ω(オメガ)」と呼ばれ、まさに人類を終わりに導く存在と言えた。
その姿は醜悪で、筋肉や血管が膨れ上がっており皮膚と呼べるものの見えない人型の巨大な化け物だった。
そいつは各都市部の人通りの多い主要道路の貨物トラックの中から飛び出し、周囲にいた人々に襲い掛かった。
町はたちまち阿鼻叫喚の地獄絵図に変わった。人々は我先にと逃げ出し、近くの建物に隠れようとする。それをΩは凄まじい身体能力で飛び上がり、人々の真上から襲い掛かりその周辺を血と肉塊の溢れる地獄にかえた。
しかし、この地獄はこれだけで終わらない。
唯の肉塊と成り果てた、人だったものの肉が突如蠢きだし、それがまた新たな怪物へと変貌した。
それはΩ程の身体能力は持ち合わせていなかったが、それでも普通の成人男性では敵わない膂力を持っていたそれがまた周囲の人々に襲い掛かる。
しかもそいつに噛まれて死んだものは例外なく動く屍へと姿を変えた。
後に動く屍のことを「ゾンビ」、Ωに原型を留めずに殺された肉塊が人型を取った最初の変異種を「Α(アルファ)」と呼ばれる怪物の出現であった。
その地獄に最初に駆けつけた警官達はその光景に絶句するものの、すぐさま拳銃を引き抜き怪物たちに応戦を始めた。
しかし、その銃弾はΩとΑには通用せず、ゾンビ相手でも頭以外には効果が薄かった。警官達の必死の応戦の甲斐もなく、一人、また一人と応援に駆けつけた警官達も含め噛み付かれて、または潰され奴らの仲間へと変わり果てていき地獄を広げていった。
遅れて軍隊や自衛隊といった各国の保有する武力が到着した時には既に手遅れで、事態の収拾は不可能な状況であった。
この地獄が広がりを見せているのは全世界主要都市の全てであり、何処にも逃げ場などなく、その事が各国首脳の決断を鈍らせる結果となってしまった。
その結果被害は拡大し、駆けつけた軍隊にも大きな被害が出始めそこで全ての都市に対して空爆が決定される。
しかしその結果もまた惨憺たる者で、生き残り諸共に町の爆撃を決行したものの新たな変異種の登場により爆撃機が撃墜されるという信じられない結果と共に終わる。
新たに登場した変異種は後に「Β(ベータ)」と呼ばれ、Αがその身に各国の軍隊が保有していた兵器を取り込んだ固体でそれらの兵器を操る事ができるというものでその兵器を使用して爆撃機は打ち落とされた。
それだけでも絶望的な状況であったが世界をさらに震撼させる事態が発生する。
爆撃機の撃墜された各国は弾道弾ミサイルの使用を決定し、すぐさま発射された。何百発と放たれたミサイルにΒの迎撃能力を超える事が出来ると考えていた各国は直ぐに絶望に叩き落された。今まで人々を襲うだけであったΩがその顔をミサイルに向け口を開けた時全てが終わった。
Ωの口から放たれた青き閃光が全てのミサイルを狙い過たずに全て破壊したのである。
そんな絶望の中、全世界の放送電波が突如ジャックされた。
そして、TV画面に映し出された男は全てを語りだした。
曰く、この世界は間違っている。だから全てを殺し尽くした後に新たな世界を作り出す。私は神だ、と。
そう言いながら画面の中でそいつは笑っていた。さも楽しい劇を見ていて可笑しくて仕方が無いとでも言うかの如く、全てを見下しきった目で愉快気に笑い続けていた。
人々はそいつを唯睨み続けることしか出来なかった。
しかし、そこで事態が急変する。
突如全世界で使われている「ロードワーカー」と呼ばれるロボットが暴走を開始。起動していなかった物も含めて全てのロードワーカーが突然動き出し化け物に突撃を開始した。
人々がまた突然に起こった事態に困惑していた時今まで狂気のマッドサイエンティストが映っていた画面に変化が起きる。
画面がいきなり切り替わりそこに映し出されたのは、世にロードワーカーを送り出した天才科学者、「鑑 雄介」博士であった。
彼は語る、この緊急事態に対し全世界に存在するロードワーカーを操り化け物に対処しているが、それも唯の時間稼ぎにしかならない。
だから、生き残っている人々は指定するポイントに来て欲しいそこで奴らに対抗できる武器を用意している。
と言う事だった。当然その事に疑心を抱いている者も多かった、だがそれでも生き残った人々はそれにすがるしかなかった。
そして、その希望は現実だった。
放送を見て俺達はそこにたどり着く事が出来た。
そこで見たものは、広大な空間に並ぶロードワーカーとは別物の大型人型兵器が目の前に立ち並んでいた。
そしてそこから始まる事になる。
生き残った人類と、狂気のマッドサイエンティストの生み出した狂気のウィルス兵器との終わり無き生存の為の戦いが。
・・・・
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「・・・き、起きろよ!弘明!」
「・・・ん、ああすまん、寝てたか?」
「ああ、死んでるんじゃないか疑っちまうぐらいにグッスリ眠ってやがったよ、お前」
そういいながらこっちをジトーとした目で見てくる機体付きの整備士で相棒の葉月に俺は謝っておく事にする。
「すまんすまん、いや急に眠くなってちょっとだけのつもりだったんだ」
「全く、図太い神経してんな~お前は、信じられん。・・・これからいく戦場を忘れてんじゃねーだろーな?」
といいながらこちらを見てくる彼に、大丈夫だと答える。
今俺達は輸送機に乗ってある場所に向かっていた。
X Dayからはや3年、その間に多くの人々が死に奴らの仲間になった。そんな化け物たちと戦い続きの毎日を送る俺達に鑑博士から緊急ミッションが発令された。
この世界を地獄に変えたマッドサイエンティストの居場所が判明したとのことだ。
しかもどうやら奴は新たなウィルス兵器の開発を行っているらしく、早急に阻止しなければいけないし、やつからウィルス兵器に対する情報を吐かせなければならない。
その為に、俺を含めた精鋭部隊を召集し、他の部隊が陽動している間に奴を捕らえる為に俺達は輸送機での移動中である。そんな中今までの疲労が纏めてきたのか、輸送機内で待機していたところで眠気に負けて眠ってしまったようだ。
「そういえば今はどこら辺だ?」
「ああ、もうじき到着だ馬鹿ヤローが、さっさと降りる準備しとけよ!」
「了解」
「全く、俺は機体の最終チェックがあるから行くわ。ちゃんと帰って来いよ?」
「ああ、任せろ」
そういって葉月はコックピットから離れていった。俺はコックピットハッチを閉め最終チェックを行っていく。
システムオールグリーン、特に以上は無く俺は降下の時間をジッと待っていた。
いよいよだ。あの糞野郎をやっとぶっ飛ばせる。あの日奴らに奪われた多くの者達の借りを今から返しに行ける。
今日までに失われていった多くの仲間達の無念を願いを漸く叶えることが出来るかもしれない。
だから絶対に負けられない!
そう決意を新たにし終わった所で降下用ハッチが開き、遂に降下タイミング確認ランプがグリーンに光る。
今行くぞ!糞野郎が!
そうして俺が乗る、生き残った人類の希望である人型機動兵器「ガーディアン」は輸送機のハッチから真っ暗な夜空に飛び出し、全ての元凶の元へと他の仲間の機体と共に降りていく。
人類が生き残る為に。
はい、俺たちの戦いはこれからだ!で終わりです。
とりあえず短編で投下。
連載にするのは今は別途で連載してるのがあるので難しい、けどネタを吐き出したい。と言う心の葛藤の末に、短編でお目汚しをする事となりました。
そういう訳で、ご意見、ご感想、誤字脱字報告等、何でもかまいませんので感想待ってま~す。
現在連載している『黒猫の見守る英雄前日譚』も毎日18時更新を目標に連載していますので、よろしくお願いします。
URLは以下のとおりです
http://ncode.syosetu.com/n7170cz/
あまり出来はこの作品共々良くないかと思いますが、興味がわきましたらみてやってください、よろしくお願いします。
では、またネタ思いついたら唐突に投下すると思うのでその時もよろしくお願いします。