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第06話 双子姉弟と苦いモカ

第06話 双子とサキの関係


雄馬が部室に行くと、苦手な美晴が一人でいた。

 美晴(?)「雄馬さん、お疲れさまです。汗拭いてあげます」

 美晴(?)「立派な筋肉ですよね、素敵……」

今日の美晴は妙に優しく、ふわふわと良い匂いを漂わせながら迫ってくるのでタジタジする雄馬。あわや口唇を奪われそうになるかという所にサキが入ってくる。

あわてて言い訳する雄馬「ぶ、ぶぶぶ部長っ、誤解しないでください、これは違うんです!」

 サキ「おー、美雨じゃねーか。あまり雄馬をからかうんじゃねーぞw」

 美雨「てへへっ」

雄馬は美晴が双子だということを初めて知る。


【美雨の過去回想開始】

 (どうしてセパのユニフォームにと、コスプレを作り続けるのか理由付け、いじめで女装させられたりと過去のトラウマが関係している)

 (コスプレで強くなれる気がする、またユニフォームなら仕方ないと女装コスする大義名分にもなる?)

矢内姉弟と幼なじみのはなれ 望果もかは美晴の容姿と明るく活発な性格に惹かれていたが、女性同士なので恋に進展することはなかった。

望果は年を重ねるに連れ、美晴とは反対に軟弱な性格の美雨に嫌悪感が増していった。

 望果「何でこっちが男なのよ。コイツの心が入れ替わればいいのに……」

美晴に対して諦めが付かない望果の想いは徐々に一種の憎しみへと変化していき、美雨をイビることで無意識のうちに葛藤を昇華していった。

望果は美雨をいじめていると、身体中がゾクゾクするのを感じ始めていた。(高学年くらい?)

 望果「あなた、男の服は似合わないわ、脱ぎなさいよ。逆らうとどうなるかわかってるわよね?」

 望果「ふうん。下着は男物なのね。そのブリーフも脱ぐのよ」

 望果「へえ……クスクス、なあに、これは。こんなもの必要ないんじゃない? 取っちゃいなさいよ」

 望果「あなたなんか、女の格好してれば良いのよ」

そういうと望果は自分のスカートにモゾモゾと手を入れ、スルスルとパンツを降ろしていき足から抜いた。

 望果「ほら、女の子のパンツよ。これでも履きなさい」

 望果「ふふ、似合うわよ。嬉しいって言いなさいよ」

 望果「あら?女の子のパンツ履かされたっていうのに、こんなにして……こいつきっと変態だわ。もうこんなの履けないからあんたにあげるわ」

望果はなじりながら、美雨を踏みつけ続けた。

 美雨「やめてよ、モカちゃん、あっ……ああ――」

 望果「キャアッ!!」

そこに、美雨を探していた美晴が飛び込んできた。

 美晴「モカ!あんた何やってるのよ」

 美雨「……お姉ちゃん」

 望果「何って一緒に遊んでるだけよ。今日はもう帰るわ。美雨子ちゃん、また遊びましょ?」


そして数年が経ち、別々の高校に進学したにも関わらず、望果のイジメは断続的に続いていた。

高校入学後の4月、新入生美晴のダッシュ力に目を付けた部長は第6セパ部へ勧誘する。

美晴のダッシュ力は、弟の美雨をいじめから守るためにいつも駆けつけていたため身に付いたものだった。

部活なんかしてたら、弟の美雨を守る暇がなくなってしまうので、美晴はサキの誘いを断り続けていた。

ある日、双子とは知らずに美晴がいじめられていると勘違いしたサキは、入部を条件にいじめっ子たちを一瞬で蹴散らし、美雨を救う

 サキ「あそこで囲まれてるのは矢内?(ニヤニヤ)」

 サキ「矢内、助けてやろうかー」

 美雨「!」

 サキ「あたしのセパ部に入部するなら助けてやるよ」

 望果たち「あんた関係ないでしょ、うちら一緒に遊んでるだけだから、あっち行っててよ」

 美雨「入部します。助けてください!」

 サキ「うひひ、おーけーおーけー♪」

次の瞬間、望果たち数人は蹴り上げられ街路樹にぶら下がっていた。あまりに見事な蹴り技ゆえに彼女らは何が起こったのかわからず、キョトンとしていた。

 美雨「どなたか存じませんが、ありがとうございました……」

 サキ「ん、おまえ、美晴じゃないのか?」

 美雨「ボクは双子の弟で、美雨です」

 望果「ちょっと、降ろしなさいよ、パンツ見えちゃうじゃない!」

部長に助けられた美雨が部長の強さに憧れ、セパ部に入ったので、姉の美晴もしぶしぶ入部することになった

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