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Online Story  作者: 絶英
第一章 漆黒の悪魔編
7/8

1.0

二銃の方はもうすぐ更新できます。

が、デスゲームの方はまだきついです。

ちょいネタが・・・・w


デスゲームは少し延期。

二銃は9月中更新で。

第1章漆黒の悪魔


ゲーム開始から数日が経ち第一層が攻略され、いよいよモンスターが闊歩する第二層の攻略に着手した。攻略を率先的に行ったのは、連盟と言われるギルドの集合体である。ギルドとは同じ目的を持った人の集まりで、ここではゲームの攻略を指す。

加入者が千を超える連盟で、現在最高規模を誇るのが《攻略軍》。それに続く大規模連盟でこれも攻略を目的をしたのが《盟友》である。これらの連盟が率先的に攻略を進めた。  

ゲーム開始数日でプレイヤーの進路が殆ど決まった。

割合が一番大きいのは、現実からの救助を信じ第一層の街に住み着く者。これは全体の5割を占めている。

次に多いのがこのゲームをデスゲームとしてではなく、現実として認識し、一層で生活している者。これは3割。

残った2割が、自力でデスゲームから脱出しようとするプレイヤーだ。これも分けることができ、攻略プレイヤーの7割が何らかの連盟に加入している。3割ほどがギルドに加入している。そしてごく少数がギルドに加入していないプレイヤーである。


俺の背とほぼ同じぐらいで全身薄い黄色の毛を身に纏うウサギのモンスター《レインラビット》。第二層の中央町ボニオ、それを囲うようににある平原《ボニオ平原》でポップするモンスターだ。雨か曇りにしか現れない特別なモンスターである。

「エリ、スイッチ!」

 後方にジャンプする。レインラビットは視界に俺を捉えているため、こちらに向かってくる。一方エリは視界にないためガン無視状態だ。

 俺の反対側にいたエリは、レインラビットのすぐ後ろにつく。

レインラビットは突撃の際に雷を充電するため、かなりの隙ができる。その隙にエリが攻撃し、レインラビットの攻撃目標を変える。その間に俺が視界に入らないよう後ろに移動する。それを、体力が危険域になるまで行う。

 レインラビットが雲のかかった空に向かって、甲高い咆哮を放つ。それに応えるかのように雷鳴が鳴り響き同時にレインラビットに向かって雷が落ちる。

 それは見たエリは、レインラビットの後ろから槍を突き出す。

「コンボスタブ」

 エリの放つ槍の突きが一層激しくなりコンボを繋ぐかのようになめらかな攻撃になっている。これは槍のスキルのコンボスタブだ。

 ここでレインラビットが充電を止め、殺意に満ちた眼差しをエリに向ける。ここからまたレインラビットから逃げ回らなくてはならない。レインラビットの攻撃パターンは通常突撃と、溜め突撃の二つだ。充電していないときは通常突撃を永続的に行ってくる。充電を行い、充電が成功すれば溜め突撃を行ってくる。通常突撃は、受けると気絶効果があるので、当たらないように避けるしかないのだ。溜め突撃は、麻痺効果とかなりの攻撃力を秘めておりそれを目で追うことのできないスピード――音速に近いぐらいのスピードで突撃してくる。当たれば、防御が低ければ一撃死もあり得る。だから、こうして一番の隙である充電の時を見計らって攻撃しているのだ。

「ジュン、スイッチ!」

 俺が、後方で待機している間に次の充電が始まったようだ。

 俺はレインラビットの後方に素早く移動し、忍者刀を高速で振るう。そうしているうちにレインラビットのHPバーの注意ゾーン――黄色のゾーンになっていたのが危険ゾーンの赤色の方に削られる。レインラビットのHPが赤く点滅するとともに、レインラビットの体からびりびりと黄色い稲妻が放たれる。

 レインラビットは危険ゾーンに突入すると、活性化するという能力があるのだ。またこれが厄介なのだ。一発の威力が充電時の突撃のようになり、速さもそれなりに早くなる。さらに攻撃パターンが増え、電撃の弾を放ってくるのと放電というのだ。電撃の弾は軽々避けることができるので良いのだが、放電はかなり厄介だ。喰らったら大ダメージ――俺なら一発で死んでしまうぐらいのダメージを与えてくる。

「活性化したぞ! 気をつけろ」

 エリが後方から叫ぶ。

 レインラビットは視界にある、ロックオンしたプレイヤーにしか攻撃しないのだ。ここで、他のプレイヤーが戦闘に介入しようとするとレインラビットが放電してくる。PT全滅という自体になりかねない。

 レインラビットが咆哮をあげた後、突進してくる。速さは十分だ。たとえるなら、車並みだ。俺は、それをジャンプで躱しレインラビットが直進して突進していく後ろを追いかける。

 レインラビットが突進を終えると、それを見計らって後方からレインラビットの背中に連撃を加えすぐさま一歩引く。

 レインラビットは悲鳴をあげるがそんなのは気にしない。ステップでさらに引いてレインラビットとの距離を取る。そして、俺はレインラビットに向かって突進する。同じようにレインラビットも向かってくる俺に向かって突進した。

 それは一瞬だった。俺は、レインラビットと衝突するという所でスキルを発動した。そのスキルは『電光石火』という技だ。目にも止まらぬ速さで移動するスキルで、それを使ってレインラビットの真横を移動しその時に忍者刀でレインラビットを切ったというわけだ。

 レインラビットのHPバーは消滅し、体はポリゴンの欠片となって消えた。それと共にチャット覧が開き獲得ステータス・スキル経験値、アイテムが表示される。

レインラビットからはあまり良い物は取れない。ドロップ品も少ない。

・雷兎の毛

・雷兎の耳×2

・雷兎の肉

・雷兎の雷毛 (レア)

・4500G


 雷兎の雷毛はレアアイテムだが、これはかなりの頻度でドロップする。

「町に帰ってアイテム分配するか……」

 エリは疲れ果てたように地面に腰をつき言った。

 それに俺は「あぁ」と答え同じように地面に腰をついた。


 西洋の町を思わせる街並みに、町の通路を徘徊する西洋風の兵士NPC、西洋風の城壁。第二層の町は西洋の雰囲気が漂う、何とも面白い町なのだ。俺とエリはこの町の最南端にある宿屋に泊っている。

「アイテム分配はこれでいいな?」

 俺はそう言い、目の前のアイテムBOXを眺める。レインラビットの毛やら耳やらがたくさんある。

「ジュン、夕食食べに行こうよ」

 エリは、そう言い第二層の町≪ボニオ≫の地図を眺めながらぶつぶつと独り言を言っている。きっとレストランか何かを探しているのだろう。

 生活スキルには料理というのがある。雷兎の肉もある。なのになぜ自炊しないのか。想像できると思うが、俺たちはとにかく戦うことにしか頭がない。それ故、料理というスキルは、実際に料理を作ることで経験値を得られる。一回作ってみたが、LVが低いに加えて現実世界での経験が少ない(というよりない)らしく、もうこの世の物とは思えない料理ができてしまった。料理というより人に害を与える毒だ。そういうわけで殆どが外食なのだ。

「今日はこの宿屋の少し北にある料理店に行こうか」

 俺はエリは言われるままについて行った。

 その料理店に行く途中、そういえばと思いアイテムBOX開いた。

「レインラビットの素材売っていいか? ちょうど店あるし」

 近くには雑貨屋がある。売るには絶好の機会だろう。俺が祭りの屋台のような店構えの雑貨屋に行こうとしたその時だった。


『人殺しだあぁあ!』

 

 雑貨屋の少し横の方の狭い街路の方で男の強烈な叫び声が聞こえた。

「な、なんだ……?」

 エリが、首を傾げる。きっとNPCだろう。時々、こういうのがあるらしい。開発によるとリアルな演出にするためらしい。一方プレイヤーは街中ではPK(プレイヤーキル)できないよう設定されている。システム上の抜け穴何てものがあればまた別だが、今のところそういうのは一切ないし、このゲームは凄まじい完成度だ。このゲームに限ってそんなミスはないだろう。

「時々あるらしい。リアルな演出にするためとかで…………ん……?」

 俺は首を傾げた。

 なぜなら、目の前にクエストウィンドウが展開していたからだ。それだけじゃ驚かない。驚いた理由はクエストの種類――イベントクエストだったからだ。



緊急クエスト


種類:イベント

イベント名:漆黒の悪魔


クエスト名:暴れる殺人鬼

クエスト内容:第二層中央町≪ボニオ≫では殺人が多発していた。それを引き起こしているのは殺人鬼≪ベリーモ≫であった。毎日被害者が増え、民衆を震え上がらせた。どうかこの殺人鬼を退治してほしい。

クエスト報酬:10万G、ステータス経験値10万


イベントクエストです。引き受けますか?

YES or NO

※1 イベントクエストに選ばれました。イベントクエストを達成するとストーリーが進みます。

※2 一度引き受けると全てのクエストが完了させるまで中断することができなくなります。 



次回更新予定日。

9月20日前後。


二銃のガンナイト更新予定日

9月20日を予定。延期の可能性あり。9月中は確かである。


デスゲーム。更新予定日

未定。


3471文字

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