骨折で日帰り手術をしたお話
今年の話ではありません。
骨折の話なので、ちょっとだけ痛そうな記述があります。
ですが基本楽しそうです(わたしが)。
とある春、雨で濡れた階段で滑って手を骨折したときの話です。
まぁ骨折に関して言えば、階段でつるっと滑って、転びたくないと思わず手を突いた壁が、これまた思ったより近くにあったのが原因です。
ぶつけた指がパキッといい音をさせたんですよね。
会社の人たちとバトミントンやってる時、目の前でアキレス腱を切った先輩が出した音よりもっと軽い、例えるなら自然の中で踏んだほっそい小枝がたてるあんな音。
めっちゃいい音でした。
腫れていく指を見て、最初突き指かと思ったんですよ。
でもね、聞こえちゃったもんね。小枝の音。わたしは見逃さないよ。
もしかしたら、もしかすると。
そんなもんで、とりあえずアクセサリー外して、保冷剤当てながら包帯で固定して。
レントゲンあるところに行かなきゃな。運転できなさそうだから、バスが出てるところ。そんなことを考えつつ、病院に行ったんですよ。
春先のレントゲン室。担当してくれたのは、保険屋さん(この保険屋さんは、春に書いたエッセイに出てきた二人組です)に引き続き新人さんでした。
春だもんね。でも新人さんとはいえ、資格を持つ技師さん。撮影よろしくお願いします!
先輩技師さんの指示を受けつつ、首を傾げながら新人さんが(うまく撮れなかったんですかね……)撮り直した結果。
折れてたのは指じゃなく、手の甲でした。
指を突いて、折れるのそこなんかい。
まぁ、指より骨細いとこあるもんね。そりゃあの音になるのも納得。
そんな感じで、全治三ヶ月の診断が下りました。
が、そんなに待ってらんない。三ヶ月もギプスして、くっつくのを大人しく待ってらんない。
そういうことで、日帰り手術を選びました。
大きくはないものの、今まで病気はちらほらやっていたので、入院手術はそこそこ経験ありなわたし。
でも日帰りは初めてなので、ちょっとだけワクワクしてたんですよね。
内臓触らないから、毛刈りもない。
血中のなんかの数値が異常値叩き出して気持ち悪くなったり、熱が下がんなかったり、退院延びたりすることもない。なんなら点滴もない。
もちろん本体は元気だから、車椅子やストレッチャーもない。
なにもかもが初体験でした。
歩いて手術室行くと、こんな感じなのね。視点が違ーう!
隣歩いてるの先生なの面白いんですけど。執刀医の先生ではないけれど、若いし、もしかして研修医の先生ですか?
そのまま医師の隣で、肘までしっかり洗うんですか? ドラマみたいだなぁ。あ、洗い方のお手本見せてくださる? ありがとうございます〜!
おお、部分麻酔が手だけだから、腰椎に麻酔打たないんだ?
うわぁ、全体的になんかすごい余裕ある!
患者が余裕綽々なんだから、慣れてるお医者様たちも余裕ありますよね。
なので手術中……お花見の話、してました。
なんとタイムリー!(四月でした) わかる、もう咲き始めてますもんね! 散る前に見たいですよね!
なんなら近隣で花見できるところある?ってことで、会話に混じってました(そんなんありなの?)。
でも、あの、飲み会の日程決めるのは、別な時にしてもらっていいですか? 忙しいから難しいかも知れませんが……。
和気藹々とした手術はサクッと終わり、行きに続いて帰りも徒歩。ストレッチャーじゃないからなんか楽しい。
術着を脱いで元の服に着替えるのだけ、片手使えないからひとりじゃ無理で手伝ってもらったけれど(前開きワンピなのはいいけれど、ボタンとめられなくて詰んだ)、全部自力で元気に終わるのは感動でした。
ちょっと不便だけど、脚の骨折じゃないから自分でできること多いし。
手術のおかげで回復も早く、早々にギプス生活から離れて(痒いですよね、あれ……)、今は傷跡はあるけれどなんの不都合もありません。
思い返しても、あんなに気楽な手術室は初めてだったな。
今までは手術中、意識があるときでもあんな会話してなくて、医療ドラマみたくメス!はい!みたいな普通の?会話だけだったし。
それとも病院によるのでしょうか。教えて! 中の人!
ちなみにわたしの後、続いて骨折していった近所の皆様(二名)も、同じく腕の骨折だったのはなんだったんでしょうね……。
お祓い、必要でしょうか。
新人さん遭遇時系列:保険屋さん(新人二人連れ)→レントゲン技師さん(先輩の指導付き)→研修医の先生(手術しながら指導されてた)
春は新人さん多いですね。




