切り離せない問題を持つのはツラい
初めて書きますので、拙いですが、宜しくお願いします。
僕は夢を見ている。サメの姿になって目の前の好物にパクついている。
少し視界が揺れている。何故だろう?考えてハッとした。
目の前の光景を見ると、口がガムテープで塞がれている。手も腕も足も拘束されている。ぬいぐるみで。
ぬいぐるみが可哀想だ。せっかくふわふわでモフモフな体が紐で巻かれて潰されている。僕を挟んで2体のぬいぐるみが。今の僕の状況は端から見るとホットドックだ。1体は背後にいるので良いが、正面のぬいぐるみとはずっと目が合っていて怖い。でも、僕は焦らない。何故なら、この状況には何度も会っているからだ。そう、僕の嫌いな日にいつも。
僕、熊鳥鯛象は小学4年生である。至って普通の小学生である。他の小学生と違う所と言えば僕には憧れの存在がいる。それは、老人だ。通学中に年寄りが縁側でのんびりと談笑したり、食っていたり、色々やっているのを観ている。その時に思った事を近所のおばあちゃんに聞いてみた。
「おばあちゃん、なんであの人歯が無いのに煎餅食べれるの?」
「それはね、歯が無くなっても歯茎があれば食えるんだよ、堅いものでも」
その時、僕は思った、ああ、早く歯が無くなれば良いのになと。そうすれば、歯医者に行かずに済むし、あの嫌なドリルの音も聞かずに済むし、口酸っぱく歯を磨けと言われずに済むと。だから、僕は決めた、早い時期に歯を失くし、歯茎を鍛えて何でも食べれる人になろうと。でも、僕は知らなかった、その為には考えられない程の痛みを超えて行かなければならない事を。そう、僕は他人から見ると生意気な小学生、誰でも小癪な!と思う程、性格が悪いのである。そう気が付くのは老人になってからだった。
リヤカーが停まった。着いたのだ、歯科医院に。直ぐ様、助手2人が来て、お母さんも加わり、僕をわっしょい、わっしょいと担ぎ上げた。歯科医院が楽しい所と思わせたいのだろうか?そして、僕は地獄で云う所の閻魔様(歯科医)に会い、「さあ、見せて貰おうか」と言われた。暫くの間、歯科医と助手が何やら話をしていたが、小学生の僕にはさっぱりだった。
「じゃあ、お口閉じましょうね。頑張ったね。ちょっとお母さんと話があるから、漫画読んで待っててね。」
と言い、僕を置いて小さい部屋で大人達は話し合いを始めた。集中すれば聞き取れると思い、耳をそば立てると「……………歯を抜かないといけませんね……」
と聞こえてきた。その瞬間、僕は遂に第一歩を踏んだと思わず、心の中でガッツポーズをしてしまったのだ。
その後、「………抜くのは結構痛いんですね。……、それに抜いたら差し歯にするか、入れ歯にするか決めて貰わないといけないんですよね。まだ小学4年生なのに、大変ですね」と。僕は思った、「え、歯を入れない選択肢は?」、僕は無知だったのだ。何故だか僕は急に寒気がしてしまい、早くここから出なければと思ってしまった。そこで気付いた、今なら気付かれずに外に出れると。受付の人もその話し合いに混じっていたので、簡単に歯科医院を抜け出せてしまった。僕はどうしようと考えた、そこで誰かの話を聞いたのかは知らないが、夕陽に向かって走るという選択肢が出てしまった。それがいけなかったんだろう。僕は抜歯後の話を聞きたくない一心で走ってしまった、夕陽に。丁度良く夕陽が出ていたのだ、その時。
無我夢中で走っていたので、何処に向かっているとかは無かった。只、ジャバッと音がしたのだ。まるで急にプールに入ってしまったような音が聴こえたのだ。慌てて僕は腕を振った、水を掻くために、何度も何度も。そうしていたら、上がどんどん明るくなってきた。やっと水面に上がれると僕は思った。でも、実際に起こった事は違かった。僕は突き抜けてしまったのだ、水面を。そして、海の上を優雅に飛ぶ鳥?、雲、太陽を順に追い上げてしまった。そう、僕は大気圏外に行ってしまった、不思議と何も感じず、そのまま落ちていった。そして、水中に落ちる前に、水面を見るとサメの顔があった。
一旦ここで筆を置きます。考えながら書いてますので、更新は遅くなりますので、ご容赦下さい。




