北沢浮遊選鉱場跡は美しい。
さて、ホテルに向かうことに。
ホテルは国定公園内に建つと言う「ホテルファミリーリオ佐渡相川」。
その前に「北沢浮遊選鉱場跡」に寄りましょうか。
方向は一緒なので。
ええ、先ほどの「両津郷土博物館」の職員のお姉さんが、ほとばしる愛で熱く語ってらしたところである。
明日の予定のつもりだったけど、なんと。
ネット観光情報だと今の時期は六時からライトアップしてるそうである。
まもなく六時になる。充分に見れる。
実はあまり観光地でライトアップを見た事がない。その前に帰っちゃうし。
では泊まりのときはどうかと言うと。
温泉に入って、
「あーゴクラク極楽!生き返る!」
となり、
「おおっ、この地酒の美味しいこと。たまらん。」
となって寝てしまうのよ。
疲れた身体に染み渡るアルコール。血行が良くなってまったく結構である。
(洒落です。)
それにね、夜出かけるのは億劫な年頃になって来た。
最近見たライトアップは「ハウステンバス」だった。
「なんと美しい!イトーヨー○ドーに貼られていた宣伝ポスターのまま!(オイ)
これを見にきたのよ!この青い光のウェーブ!」
めちゃくちゃ綺麗だった。うっとりでしたよ。
それに春だった。温かかったよ、長崎は。
そこのオフィシャルなホテルに泊まっていたからこそ、すぐに行けた。
うん。今回は良い機会かも。行ってみるか。
そう言えば。職員さんが、
「ホテルの方に行く途中、少し寂しい所を通りますよ、タヌキが横切ったりするんですよ。
私の体験です。」
とおっしゃってましたね。
「えっと…クマじゃないんなら、平気です。」
「ええ!佐渡ヶ島にはクマはいません。安心してくださいね。」
ああ、やはりクマはいないのね。それは安心。
それにタヌキなんかもそうそう出ないでしょ。
よく高速道路の看板で「動物注意!」ってあるよね。
そのイラストは高確率でタヌキである。
(次点はシカ。時々イノシシ。今回はさ、クマもあったよ。びっくりした。)
でも、遭遇したことはないなあ。
確かに少し寂しいところを通る。
「あっ!今なんか横切った!ホントにタヌキかも知れない!」
「えっ。」
夫の声に顔をあげましたがすでに遅し。
影もカタチもなかった。
……その時私は「ニッポ○城めぐり」と言うゲームアプリを起動していて、手元のスマホをガン見していた。
このあたりに城がないかチェック。
いわゆる「位置ゲー」である。
旅行先まで何をやってるかって?
佐渡ヶ島に来る機会なんてそうそう無いから。
(この「ニッポン城めぐ○」は日本中の城の近くに行って、起動すると攻略できるのです。城だけじゃなくで陣地跡とかも。)
せっせ、せっせと城集めをしていたので、タヌキらしい影を見逃しました。
残念です。
もしかしたら、イタチやテンかも知れませんね。
さて。目的地に着きました。
『北沢浮遊選鉱場跡』。
駐車場には、ほかにも車が何台か停まっています。
灯はありますが薄暗いです。
そして外に出た瞬間。
―――うっわ、寒い!寒すぎる!
さっきまでは平気だったのに。日が落ちた新潟県は半端ない寒さだね。
子供は風の子、大人は火の子といいます。
私は寒さに弱い大人です。
寒いよう。
さあ、駐車場から階段で登って行くよ。
ああ、見えて来た。
綺麗ですね。ラピュタの世界だと言われているのがわかります。BGMも流れていますよ。
色が変わっていく。綺麗ですね。
少し移動しながら見ます。
美しいけど寒い。歯がカチカチ言いそうです。
上着の前も閉めて背中を丸めている私。
この美しさがおわかりいただけたであろうか。
赤、青、緑へとの光の変化。
これを見にきたのよ!
こんな寒さですが、まわりにも沢山の人がいて、
みんなビデオや写真を撮っている。
そしてひっきりなしに車が駐車場に入って来ます。
めちゃくちゃ人気の観光地。
あーこのままだと団体様も来るかも?
そろそろ寒くて限界。撤収しましょう、そうしよう!
さ、車に乗って出発だ。
ああ、車って温かい。
こないだまでは。ほんの一週間前までは。
半袖で良かったのに。
何でしょうね。この激しい季節の変わり目は。
そしてホテルに着きました。
人気のホテルみたいですね。駐車場も満杯ですよ。
ここは海鮮ビュッフェが有名だそうです。
お寿司もあり。
別料金で予約制の、刺身盛り合わせも頼みました。
後はローストビーフも有名で美味しかった。
そしてありましたよ、「ブリカツ」。
早速ゲットです。
利酒セットを頼みました。
日本酒、美味しかった。
右下は藻塩。コレをつまみにどうぞ、だそうです。
あとはビュッフェのエビ天をいただきました。
(エビ好き)
海鮮の夜は更けて行くのでした。




