ここはどこ。両津郷土博物館だよ。
さて。今四時ちょっと前なんである。
この「トキの森公園」に来る途中に「両津郷土博物館→」という看板をいくつか見た。
では近くにあるのでは。
行ってみるか。
「さどまる倶楽部」を見るとクーポンがある。
と、いう事はそこそこ有名な観光地なんだね。
地方に行ったら、そこの資料館は割と見るようにしてる。
色んな発見があったりして興味深い。
(定番だと貝塚の貝やら黒曜石の矢尻があったりするね。
あとタカの剥製とか。)
では行こう。五時までやっているようだ。すると四時半が受付終了かな?行かなければならない。
レッツ・ゴー!
レンタカーのナビにセット。
名称 両津郷土博物館と。
出てこない。
…電話番号でセット。
出てこない。
…では住所で。
…とりあえず表示はされた。
この付近です、と。
とにかく行って見ましょうか。
山道に入りこむ。曲がりくねった道が続く。
え?何もないよね?
間違えた?引き返す?やめる?
と思った瞬間に、
「両津郷土博物館→」の看板が魔法のみちしるべのように現れるのである。
それを何回か繰り返した。
佐渡へ佐渡へと草木はなびくではなくて、
資料館へとナビはなびらず、看板がなびく、であった。
(どうして?ナビが古いの?登録されてないくらいの新しい建物なの?…と思っていたら、しばらく休館されていたみたいですね。)
そしていきなり現れました。目の前に!
はい!ドーンと!おおー!立派じゃないか。
四時二十五分。
とりあえず「開館中」の札が出てるよ!
駐車場はそこそこ広い!…けど団体様のバスは無し、
良かった、ゆっくり見れる。
入り口へと急ぐ。
…でも?なんか暗いなあ。
声をかけると職員さんが出て来てくれて灯をつけて下さった。
「ええと…まだ大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫です!」
「五時までとか?三十分は前だから平気ですね?」
「その通りです!」
良かった…。時間切れではなかったのね?
なるほど…省エネか。
早速、「さどまる倶楽部」の画面を見せる。
「あ!お二人とも登録してらっしゃるんですね!
では半額になるので、お一人分でOKです!」
なんと。太っ腹。いや元々1人三百円で安いんですよ…。
「良かったですね!お二人とも登録してて!1人だけお得だとなんか気まずいですものね!」
「は、はあ。」
良くわからない絶賛を受けて、中にはいる。
なかなか立派ですよ、これは!
昔の船がそのままある。その上に船頭さんの人形が乗っている。
材木を運ぶお姉さんのマネキン。ちょっと疲れた表情が痛ましい。
ああ、佐渡ヶ島だからちゃんと?トキの剥製がありますね。
そして大きな樽!
この中に入って写真が撮れるのであった。
「ここはフォトスポットなんですヨ、是非中に入ってお写真を!」
「は、はい。」
受付からさっきの職員さんが来た。
今、この博物館は貸し切り状態なんである。
ワオ、贅沢ウ!
「あ!そうだ。私がお二人を撮りますね!」
撮って下さった。夫婦の写真を。
ありがとうございます。なんかすみませんね?
二階に行く途中、
「これからどちらにお泊りで?」
との質問を受ける。
もう夕方ですからね。島外に出ることはなかろうとの判断ね。
「金山の近くです、確か。」
「そうですかあ!私のオススメは北沢浮遊選鉱場跡なんですヨ!」
「それは明日行こうと。金山の近くですよね…」
ラピュタの世界っぽいと言うことで人気の所である。
「あの時代!日本にあんな素晴らしい場所があったなんて!ホコリに思います。世界的にもすごい技術なんですよ、金山からの鉱石の選別をですね、云々。」
「な、なるほどそうなんですね?」
とにかくすごい事は分かりました。
二階に行く。
茅の輪だ。神社とかにあるヤツだ。
人形もある。
長崎の古賀人形に似てる気も。
下に降りたら、
「ノートに記念に書いて行って下さい!」との事。
『樽の中での写真撮影が楽しかった』と書くと、
「何の樽か分かりますか?」
との質問が。
夫婦で顔を見合わせて、
「酒樽…?」
「いえ、味噌樽です。」
ええっ。それはでっかいな!
「戻って嗅いでみますか?お味噌の匂いが、するかもですよ!」
「あ、そうですか…」
この博物館はなかなか面白かった。
是非、皆様、佐渡ヶ島に行かれたらお寄り下さい。
穴場です。
そして味噌樽の匂いを確認してみてね。
(私達は嗅ぎにはもどらなかった。)
本当に職員のお姉さん、お世話になりました。
良い思い出になりました。




