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佐渡ヶ島・糸魚川・長野に行って来たよ。  作者: 雷鳥文庫


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4/13

ここはどこ。両津郷土博物館だよ。

 さて。今四時ちょっと前なんである。

この「トキの森公園」に来る途中に「両津郷土博物館→」という看板をいくつか見た。

では近くにあるのでは。

行ってみるか。

「さどまる倶楽部」を見るとクーポンがある。

と、いう事はそこそこ有名な観光地なんだね。


地方に行ったら、そこの資料館は割と見るようにしてる。

色んな発見があったりして興味深い。

(定番だと貝塚の貝やら黒曜石の矢尻があったりするね。

あとタカの剥製とか。)


では行こう。五時までやっているようだ。すると四時半が受付終了かな?行かなければならない。

レッツ・ゴー!

レンタカーのナビにセット。

名称 両津郷土博物館と。

出てこない。

…電話番号でセット。

出てこない。


…では住所で。

…とりあえず表示はされた。

この付近です、と。

とにかく行って見ましょうか。


山道に入りこむ。曲がりくねった道が続く。

え?何もないよね?

間違えた?引き返す?やめる?

と思った瞬間に、

「両津郷土博物館→」の看板が魔法のみちしるべのように現れるのである。

それを何回か繰り返した。


佐渡へ佐渡へと草木はなびくではなくて、

資料館へとナビはなびらず、看板がなびく、であった。

(どうして?ナビが古いの?登録されてないくらいの新しい建物なの?…と思っていたら、しばらく休館されていたみたいですね。)


そしていきなり現れました。目の前に!

はい!ドーンと!おおー!立派じゃないか。

挿絵(By みてみん)

四時二十五分。

とりあえず「開館中」の札が出てるよ!


駐車場はそこそこ広い!…けど団体様のバスは無し、

良かった、ゆっくり見れる。

入り口へと急ぐ。

…でも?なんか暗いなあ。

声をかけると職員さんが出て来てくれて灯をつけて下さった。

「ええと…まだ大丈夫ですか?」

「はい、大丈夫です!」

「五時までとか?三十分は前だから平気ですね?」

「その通りです!」


良かった…。時間切れではなかったのね?

なるほど…省エネか。


早速、「さどまる倶楽部」の画面を見せる。

「あ!お二人とも登録してらっしゃるんですね!

では半額になるので、お一人分でOKです!」

なんと。太っ腹。いや元々1人三百円で安いんですよ…。

「良かったですね!お二人とも登録してて!1人だけお得だとなんか気まずいですものね!」

「は、はあ。」

良くわからない絶賛を受けて、中にはいる。


なかなか立派ですよ、これは!

昔の船がそのままある。その上に船頭さんの人形が乗っている。

材木を運ぶお姉さんのマネキン。ちょっと疲れた表情が痛ましい。

ああ、佐渡ヶ島だからちゃんと?トキの剥製がありますね。

そして大きな樽!

挿絵(By みてみん)

この中に入って写真が撮れるのであった。

「ここはフォトスポットなんですヨ、是非中に入ってお写真を!」

「は、はい。」

受付からさっきの職員さんが来た。

今、この博物館は貸し切り状態なんである。

ワオ、贅沢ウ!


「あ!そうだ。私がお二人を撮りますね!」

撮って下さった。夫婦の写真を。

ありがとうございます。なんかすみませんね?


二階に行く途中、

「これからどちらにお泊りで?」

との質問を受ける。

もう夕方ですからね。島外に出ることはなかろうとの判断ね。


「金山の近くです、確か。」


「そうですかあ!私のオススメは北沢浮遊選鉱場跡なんですヨ!」

「それは明日行こうと。金山の近くですよね…」


ラピュタの世界っぽいと言うことで人気の所である。


「あの時代!日本にあんな素晴らしい場所があったなんて!ホコリに思います。世界的にもすごい技術なんですよ、金山からの鉱石の選別をですね、云々。」

「な、なるほどそうなんですね?」

とにかくすごい事は分かりました。


二階に行く。

挿絵(By みてみん)

茅の輪だ。神社とかにあるヤツだ。

挿絵(By みてみん)

人形もある。

長崎の古賀人形に似てる気も。

下に降りたら、

「ノートに記念に書いて行って下さい!」との事。

『樽の中での写真撮影が楽しかった』と書くと、

「何の樽か分かりますか?」

との質問が。

夫婦で顔を見合わせて、

「酒樽…?」

「いえ、味噌樽です。」

ええっ。それはでっかいな!


「戻って嗅いでみますか?お味噌の匂いが、するかもですよ!」

「あ、そうですか…」


この博物館はなかなか面白かった。

是非、皆様、佐渡ヶ島に行かれたらお寄り下さい。

穴場です。

そして味噌樽の匂いを確認してみてね。

(私達は嗅ぎにはもどらなかった。)



本当に職員のお姉さん、お世話になりました。

良い思い出になりました。



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― 新着の感想 ―
団体客と一緒にならずゆっくりじっくり堪能できたんですね。 なんとなく後回しにしがちな郷土資料館ですが、面白そうです。 人形の写真を見て、浅見光彦シリーズの「化生の海」を思い出しました。 北前船が関わる…
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