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佐渡ヶ島・糸魚川・長野に行って来たよ。  作者: 雷鳥文庫


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2/13

佐渡は荒海。カモメ鳴け鳴け。

 雨は降り続く。気温は下がって来る。

頼む!晴れてちょーだい!

私の祈りは天に通じたか。フェリー乗り場が近くなったら小雨になってきた。

マイカーはフェリー置き場の駐車場に置き、そこからフェリーに乗るのである。

二日分の荷物を持って降りる。佐渡ヶ島でレンタカーを借りるのだ。

(あと二日分の服は車に置いて置く。貴重品は無し。)


寒い!駐車場からフェリー乗り場にいく通路でも容赦無く寒い!外は小雨混じりである。


挿絵(By みてみん)


ふう。待ち合い所にいけばこっちのもの。

寒くないぞ!さて、待ち時間にみやげを見てみましょうか。

なんと。私が愛してやまない「へぎそば」があるではないか。帰りに絶対買おう、そうしよう。

荷物になるものね!

(フラグ)


フェリーは午後の便なのだ。そして佐渡ヶ島には三時過ぎに着く。

ではここでお昼ご飯。

もう少しで十二時だ。

寒いから麺が良いだろうか?

おや?「ブリカツ丼」?

という事は魚のブリのカツですね?

食べ事ないなあ。頼んでみるか。

挿絵(By みてみん)


ほほう。思った以上に美味しい。鶏肉のササミの様だがそれよりも柔らかく、あっさりである。

上にかかってるのはソースかと思えばそうではない?

天丼のタレに近い感じである。

味噌汁も冷えた体には嬉しい。それに何気に好物の煮卵が乗っているではないか。

ラーメンのトッピングには卵を頼む私なのである。

(家系ラーメンや一風堂とかね。)

半熟の黄身が良い塩梅である。

…ご馳走様でした。


さて、私がフェリーに乗るのは人生で二度目である。

高校の修学旅行で「さんふらわあ」に乗ったのだ。

太陽のマークが船体にどーん!とついているニクイ奴です。


昔「さん○らわあ〜たいよーにまもられーて♫」

というコマーシャルが流れていたことをご記憶の方も多いであろう。


その時は船酔いはしなかった。もちろん一番安い席だから絨毯上で寝たが、ゴロリと転がることもなかったと思う。


しかし。今回は結婚35周年の記念旅行なのです、実は!

と言うわけで夫がリクライニングシートを取ってくれた。ありがとう!

これで波も安心だね!

さて、お時間です。

「団体のお客様が先のご案内となります〜」

なるほど。そろいのバッチをつけた善男善女が揃い踏みだ。

大丈夫、ウチらは指定席なのだから。

広い海の様な心でどうぞ、どうぞと見送る。

挿絵(By みてみん)

連絡通路の窓から見たフェリー。これに乗ります。

さて、船室はどこかしら。

あった、あった。ここだ。

挿絵(By みてみん)

良いね。よく眠れそう。

それに空いてるわ。隣の席なんかいない。後もだよ。

ちょっと離れたところに何人かいるな。

テレビの「のど自慢」を見ながら、足を伸ばして(足乗せるところも付いてる)ゆったりする私。


…離岸する。うん、少し揺れるかな。

ああ、このリクライニングシートに身を横たえていると、多少の振動もマッサージチェアのマッサージにも似てゆったり…。

と、余裕をこいていたのは初めだけであった。


揺れる。

窓際の席だったのだが、目の下のデッキに波がぶつかって波飛沫がたっている。


この揺れは飛行機で、

「今、気流の乱れた所を飛んでおりますが、飛行機の運行には障害はございません。」

というアナウンスが流れるレベルである。

やはり佐渡は荒海か。日本海に揉まれているのか。


しかし。今日は四時前から起きているのだ。

出たのは五時半だが、当初の予定は五時出発だった。

五時に出るということは?四時には起きて準備をする事が望ましい。

というわけで三時五十分には起きていた。


とにかく眠たい。寝ていれば酔わないであろう。

実は前日に「トラベルミン」を買った。

小学生以来のそれを服用するか迷っていたが、たちまち睡魔は襲ってくる。

ま、大丈夫だろう。

だんだんとフェリーは進む。

スマホの電波も届かない。寝よう。



ゴンゴゴン、カダーン、バッシャーン!


このようにリズミカルに揺れ始める。


ちなみに最後のバッシャーン!は、波飛沫の音である。


うとうとしてたら、振動で起きるという寸法だ。


途切れ途切れに寝る私。

「歩けるレベルじゃなかった。」

後から夫に聞いた。


しかしそんな時でも窓の外にはカモメかウミネコが飛んでいる。

ずーっと港からついてきているのだ。

船が揺れている時は近くでは無くて遠くを観れば良いという。


ウミネコ越しに曇り空をじっと見ていた。


ん?あれは陸地じゃないか。

佐渡ヶ島が見えてきた!


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