プロローグ
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「こりゃとんでもない法律を作ったな」
「これはいくらなんでもやりすぎだろ」
「来月からだって〜勘弁してくれよ」
とあるニュースをキッカケに、ここ渋谷では色んな不満や怒号が飛び交っていた。
西暦20XX年、政府が決定した法律により「言葉を使うにはその言葉を購入しないといけない」という前代未聞の言語統制が始まる。
それにより、来月から録音する機械を口に付けることが義務化されるそうだ。
荒方成音はこれからその機械を受け取りに行く。
「おい!返せよ!」
「返さないよ〜!」
若い男性4人が開けたばかりの缶ビールを取り合っている。無邪気に笑う姿が素直に羨ましい。
高校1年生の僕はそのお金も遊ぶ相手も飲むことすら許されていないのだ。
日常的に笑い声や話し声で埋め尽くされたこの世界。
もうこの騒がしい世界はなくなってしまうのか。
日本から言葉や笑い声はなくなってしまうのか。
自由に話せなくなってしまうのか。
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