のあについて。
今回は、交代人格の1人であるのあについて綴ろうと思う。今回も内容は母から聞いた話やのあたちが残してくれた動画をもとに綴っていく。
のあは、和が高校2年生の時に生まれた人格だ。年齢は12歳で年を重ねる事はないらしい。
生まれてから俺たちが存在に気付くまでの間、表に出た事は殆どないとの事だった。彼の役割は内界で桜良のお世話をしながら、内界で記録などを取り内界を管理する事のようだ。内界に物を出現させたい時は、のあに頼むと翌朝には現れているらしい。
彼は桜良にとても懐かれていて、のあ自身も桜良をとても大切に思っているようだ。のあが本格的に表に出るようになった頃は桜良が戻る前だったので、和がぬいを作った時と同じ素体を購入し、母に桜良をモデルにしたぬいぐるみを作ってもらっていた。そしてそのぬいぐるみは、戻ってきた桜良によって「さく」と名付けられた。どうやら彼は可愛い物や触り心地のいい物が好きなようで、さくの髪はぬいよりもふわふわの生地で作られている。のあはさくをとても気に入っていて、表に居る時はずっと撫でているらしい。
そしてのあは12歳とは思えないほどのパソコンの知識と技術がある。後日改めて記事にするが、のあが強制的に表に出されて交代が出来なくなった事があった。その時は俺たちの代わりに事業所に行き、3Dモデリングをしたそうだ。その日初めて3Dソフトを触ったにも拘らず、2日後には、さくを衣装付きでモデリングしていた。初めて3Dソフトに触れてから1週間もせずにアニメーションをつける所まで漕ぎつけたようだ。基本操作は和の様子を見て学び、わからない所は事業所の指導員さんに教わったそうだ。
のあは先述した通り可愛い物が好きだが、本人も可愛らしく穏やかな人格だ。奏曰く、「のあは周りにシャボン玉が飛んでいるイメージ」らしい。桜良の世話をし、内界の記録と管理を担うしっかり者の人格だが、12歳の男の子らしい可愛らしさや子供らしさも持っている人格と言えるだろう。
次回は、向こうの内界のもう1人の交代人格である奏について綴ろうと思う。