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リアル異世界2  作者: 紘希


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30/31

10月の診察。

 今回は、10月の診察について綴ろうと思う。

 今回も診察は俺が行ってきた。前回は(なごみ)について相談したい事があったが、主治医に余裕がない様子だったので相談を見送った。ただ今回は、や和に冬季うつの傾向が見られたので、それについて相談したかった。冬季うつの傾向と言っても軽いもので、大好きなゲームが捗らない、毎日観ていた動画を観ない、すぐに眠くなる…などが主な症状で日常生活に大きな支障があるわけではなかった。しかし、この時期になると毎年そうなので、相談してみる事にしたのだ。加えて、(あや)が再分裂した件も報告する事にした。

 今回は診察の回転が比較的ゆっくりだったので、相談する余裕もありそうに思えた。しかし、実際に診察が始まるとそうでもなかった。

 診察では、まず最初に前回の診察以降に何か変化はあったか尋ねられる。

 そこで俺は、まず彩について話した。「前回の診察で消えてしまったと話した人格が再分裂しました」と。だが主治医は、「そうですか」とだけ言い、会話を記録するだけだった。

 次に、和のうつ症状について。敢えて「うつ」という言葉は使わずに、気分の落ち込みや興味関心の低下、過眠傾向について話した。すると、「この時期はそういった患者さんは多いです。他の人格の方はどうですか?」と返してきた。和以外の人格にそういった症状は見られなかったので、その旨を伝えた。すると、和が疲れているのかもしれないからまずは無理に起こさずゆっくり休ませるよう言われた。そして今回は薬の変更はせずに今まで通りの処方にするとの事だった。

 和が冬季うつなのかは正直わからなかった。ただ「この時期はそういう患者さんが多い」という事は、いわばそういう事なのだろう。しかし交代人格に影響が出ていないので、生活への支障が出ない(=交代人格で生活が回せる)という点から今回は様子見になったのかもしれないと俺は解釈している。

 最初の頃は主治医もゆっくり話を聞いてくれたが、最近は若干の流れ作業感がある。もしかすると診察に毎回行けている事と俺が毎回診察を受けている事から、同じ人格が毎回出ているので交代が安定していると認識されているのかもしれない。主治医と会っている頻度は和より俺の方が圧倒的に多いので、俺が主人格と勘違いされている可能性すらあるのだ。

 なにはともあれ、最低限の相談は出来た。これから本格的に冬に向かうので、和を中心に俺たちも体調の変化に気を付けながら生活していきたいと思う。


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