一難去ってまた一難の着地点。
今回もB型事業所の話題だ。前回の「一難去ってまた一難。」のその後について綴ろうと思う。
今回のサビ管(サービス管理責任者)の一件を例の3D指導員さんに話してみる事にした。3D指導員さんは指導員のリーダーらしい事に加え、前回面談をしてみた事で寄り添って支援をしてくれる人だという事もわかったからだ。和もあの面談を境に指導員さんへの不信感も消えたようだったので、安心して相談出来た。
今回の面談は改善を求めるというよりも、現状和が調子を崩している理由とその事実を知っておいてもらう事が目的だった。サビ管という施設のトップの言動には誰も口出し出来ないだろうし、本人に悪気と自覚がない以上改善は難しいと考えたからだ。
面談ではまず事の経緯を順を追って説明した。勿論、さくらの件も。ただ一言一句全てを伝えるのは難しいので、多少抜粋させてもらった。しかし発言内容については、なるべく忠実に話した。
今回問題視しているのは、和がサビ管の発言で傷ついた事。そしてさくらの件も含めれば、俺たち人格も思う所があるという点。サビ管の発言はどうも俺たち交代人格を軽視してるように感じてしまうのだ。その上、「そんな事は言っていない。」と言われてしまうとこちらとしても何とも言えない気持ちになる。
俺に関する発言については、言いたい事はわかる。和が基本人格で契約者である以上、和と話したいのは当然だ。しかも俺が相談している内容の渦中にいるのは大抵和なのだ。それは本人から話を訊けるのが一番だろう。ただ言い方が気になってしまう。そういった事を洗いざらい話させてもらった。すると、指導員さんは「サビ管はカウンセラーの資格も持っていて、過去に同じような人格を持つ人と話した事があるかもしれないしないかもしれない。とにかく考えがあって接しているのだろうしそれがいい方に作用する事もあるけど、利用者さんとの接し方を見ていると、寄り添えていないと感じる事もある。」と言っていた。すごいと思った。この指導員さんはこんなにも周りが見えている方なのか、と。寄り添えていないというのは、俺たちが1番強く感じている点だった。この方はここまで客観的に見えているのだと思うと、尊敬の念すら覚えた。
その後、先日の面談の途中で俺に交代してしまった話もした。すると、「それは和ちゃんが中に引っ込んじゃった感じかな?」と訊かれたので「そうです。」と返した。それを聞いた指導員さんは、「何か和ちゃんの気持ちを発散出来る方法があるといいね。勿論中に入るのも防衛の一つの方法としていいけれど、それだと気持ちを溜め込む一方になっちゃうだろうから、中々難しいだろうけど別の方法も見つけていけたらいいね。」と言った。この言葉が1番心に残っている。解離性障害・DIDへの理解度が高すぎやしないだろか。解離する事を否定するのではなく、解離は防衛手段として受け止めつつ選択肢を広げる事を一緒に考えてくれた。確かに解離はある意味その場しのぎで、抜本的な解決方法ではない。俺としても、和が抱えるストレスや不安を発散させる方法があればいいなと思っている。ただそれを見つけるのは簡単ではない。それもしっかり理解した上での発言だった。これこそが俺が思う「寄り添った対応」なのだと感じた。
そして今回の事例への対応としては、面談自体は和が受ける事は決定事項なので担当者を変えるという提案をしてくれた。実際、サビ管ではなく指導員さんを指名して面談をする利用者さんも多いらしい。こちらとしてはありがたい提案だったので、3D指導員さんにお願いしたいと伝えた。和もきっとこの指導員さんなら大丈夫だろう。サビ管には今回の面談の内容は伝えず、来月からは指導員さんに面談の担当を変えてほしいという要望があったという点だけ共有してくれるそうだ。
和のサビ管への不信感は変わらないが、今回の面談の様子を伝えると安心できたようだった。まさか担当者を変えてくれるとも思っていなかったので、本当に面談をしてよかった。これで毎月の面談の心配はなくなった。それだけで大きなプラスになる事は間違いないだろう。




