7月の診察。~2回目~
今回は、7月は2回目となる精神科の定期受診について綴ろうと思う。
俺たちは3~4週に一度大学病院の精神科に通院している。主治医は解離性障害の専門医なので、その医師に診てもらう為に大学病院に通っているのだ。ただ大学病院の医師なので診察日が限られている為、診察日の間隔は3週間だったり4週間だったりまちまちだ。
加えて常用している発達障害の治療薬が1度に30日分までしか処方出来ない決まりなので、診察日の4週間後に予約が取れない場合は3週間後になる。その関係で年に1~2度は、月に2回受診しなければならない。薬の問題がなければ2か月に1回程度の受診でも構わないらしいが、その薬がないと生活が回らないので仕方ない。
地元のクリニックに変えればこの問題も解決する。しかし俺たちは今の病院を変える気はない。初診時こそ地元のクリニックに戻ろうか迷ったものだが、それは初診時だけで2度目以降はこの医師に診てもらいたいと思うようになった。数少ない解離性障害の専門医で相性もいい。和が不安なく主治医と話せるのはとても大きいのだ。
前置きが長くなってしまったが、そんな訳で7月は2度目となる診察の様子を綴っていく。
この日は事前に主治医から聞いていたが、患者数が多く待ち時間が長かった。朝はさくらが起きて受付まで済ませてくれた。その後さくらは昼寝の時間になったので和に交代したが、和はそこまで調子がよくない上に見通しの持てない診察の待ち時間は苦手だ。なので、すぐに俺に交代した。
一向に呼ばれる気配がないので、院内のカフェで待機する事にした。大手コーヒーチェーンなのだが、俺は入るのが初めてだった。そこでデカフェのカフェラテを買ってもらった。カフェには各診療科の診察状況のわかるテレビが設置されているので、そこで順番が近づくまで過ごした。これがなかなか快適で今後はカフェで待機しようという話になった。
診察の直前に和に交代した。俺が受診してもよかったが、この日は診察で話すべき大きな困り事は特になかったので、予定通り和に行かせる事にしたのだ。
診察はいつも通り、前回の診察から何かあったか訊かれた。内界の変化こそあったが、解離症状は特に変化はなかった。交代頻度などもあまり変わらず、先述した通り大きな困り事もなかったので、「大きくは変わりないです」と伝えていた。診察前、俺たちは内界の変化について伝えるか迷ったのだが、悪い変化ではないし交代頻度などの変化もなく日常生活に変化はないので言及はしない事にした。
薬関係についても前回の受診で頓服薬が足りなくなる事が出てきたと相談し、月10回から14回に増やしてもらっていたので問題はない。頓服の使用頻度は波がある。さくらたちの存在がわかった時は色々な事が起こり、頓服を飲む機会も多かった。この4週間は比較的安定していたが、念の為そのままの量で処方してもらった。
主治医からもさくらたちについての言及やその他の質問もなかったので受診はあっさりと終った。
次の診察はまた4週間後。どんな1か月になるかはわからないが、願わくば穏やかな日々であってほしい。