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閑話休題 紹介(作者と作中の舞台について)

ようやく本作も

第5走まで無事に

突っ走ったところで、


ふと、

作者の簡単な自己紹介でも

した方がよいのかな

という思いが頭の中を

よぎったため、


誠に勝手なのではあるが、

この前書きを利用して

略歴でも書こうかと思う。


作者名、ミチナリねるねる


ただただ都会に憧れていた

当時、地方の公立高校にて

どこにでもいるような

生徒でしかなかった作者は、

上京の夢を叶えるべく、


無謀にも、

自身の偏差値以上ある

東京の有名大学を何校か

受験しまくったが、


大方の予想を裏切ることなく、

そのことごとくが不合格、

その夢は呆気ないまでに

あっさりと潰えることとなった。


その最中、なんとなく

すべり止めに受けた

関西のとある私立大学に

ちゃっかり合格したため、


この時点で、

関東圏の大学にしか

出場権が与えられない

箱根駅伝とはほど遠い

人生を過ごすことが確定する。


しかしながら、

元来、他の追随を許さぬほどに

他責思考な性格であり、


まったくもって

未熟者の極みを地で行く

若かりし頃の作者は、


自身の勉強不足を棚に上げ、

関東圏の大学への対抗心コンプレックス

多分に抱いたまま、

歪んだ学生生活を

送っていた。


しかし、就職活動の時期に

差し掛かったある日、


「せめて社会では

東京の有名大学出身者に

負けない男になろう」と

一念発起!


本来ならば、

会社四季報での下調べや

インターンへの参加などの

行うべきなのであるが、


相も変わらず

この近年稀に見ぬ

大馬鹿者であった

若き日の作者は、


何を思いたったのか、


『敵を知り、己を知れば

百選危うからず』という

孫子の兵法に感銘を受け、


まずは

ライバルの情報収集からだと、

片っ端から関東圏の大学を

調べまくることから

始めてしまう。


その結果、

本当は東京の大学に

未練タラタラで、


(少しカッコつけた

言い方をすれば)


ずっと片思い状態である

自分に気付いたことから、


とてつもなく切ない気持ちに

打ちひしがれる。


そんなこともあってか、

箱根駅伝にハマり出したのも

ちょうどこの頃であった。


(なお、作者本人は、

陸上競技の経験は

皆無に等しく、

その上、今は

悲しいくらいに鈍足である。


また、作者自身、

ウォーキングについては、

1日10キロ行うほど

大好きなのではあるが、


今でも

自分が走ることに関しては

むしろ好きではない。)


大学卒業後は、

民間企業に10年ほど勤めた後、


さまざまな紆余曲折を経て

地方公務員に転職、

今に至る。


現在は、職務以外の時間帯で

1日1時間、

ブラックコーヒーを嗜みながら

完全週休2日制(土日祝休み)の

ホワイト案件ばりな進捗ペース

まったりと本小説の

執筆をしているため、


本作の投稿は1週間に

一回くらいとなるだろう。


余談ではあるが、


趣味の一つでもあるカラオケでは、


縁もゆかりも全く無い

早稲田大学の応援歌である

「紺碧の空」と

慶應義塾大学のそれである

「若き血」を


全身全霊なまでに心を込めて

歌って自己陶酔にふける一方、


両校のOBですらない

作者に対して、

世間ゆうじんの目は

心なしか冷ややかであると

感じずにはいられない

今日この頃である…


といったところである。


それでは、作者が

お茶を濁したところで、


そろそろ本文にて、

重要な舞台の1つである

城西拓翼大学について

語りはじめることとする。

◯ 作中の舞台


 【城西拓翼大学】


 戦後、大学法人の認可が降りて以来、

 他校の追随を許さぬほどの学費の安さに

 充実した独自の奨学金システムを

 いち早く構築したことから、


 関東地区の学生を中心に、

 『苦学生の聖地』と呼ばれている。


 医学部や薬学部、

 栄養学部を筆頭に、

 教育学部や経済学部を有する

 総合大学であり、


 都心の有名大学郡よりも、

 あえて偏差値を上げないと言う

 経営戦略もあってか、

 滑り止めに本校を受験する学生は

 少なくない。


 本拠地キャンパスは、東京都と埼玉県の境、

 人口10万人ほどの東京都・城西市に存在し、

 その周囲は、首都・東京都とは思えぬほど、

 田園地帯と緑が広がっているため、


 当然のことながら、

 繁華街などはほとんどなく、


 さらに都心の近くに存在するとは

 まったく思えないほど、

 交通の便利は悪い上に、

 地下鉄なども通っていないため、

 寮生活をする学生が大半である。

 

 また、本校の隣には、

 城西市が直接管理し、

 市内唯一のデートスポットである

 緑豊かな「蓬莱公園」があることから、

 よく、公立大学と誤解されがちだが、


 歴とした私立大学であることも

 付け加えて置こう。


 さらに、他校に先駆けて、

 若年層や女性スポーツにも

 力を入れており、

 陸上競技場など十分な設備投資や

 優秀な指導者の招聘にも積極的で、


 特に、附属高校や大学の女子陸上部は、

 長距離や短距離において、

 各選手権でも非常に優秀な成績を

 収めているが、


 かつて、同大学の前理事長が、

 近年の箱根駅伝については、

 健全な大学スポーツと言えないほどに、

 大興行マネーゲームと化していると

 大々的に批判して一線を引いたことから、


 同大学が箱根駅伝へ参入する上で、

 大きな障害となってしまっている。


 大学設立の経緯については、

 法人側の諸事情により、

 当時の詳しい文献が

 公開されておらず、


 その歴史の詳細についても

 口伝によるものが

 大半であるため、


 今後もその真偽については

 検証の余地は多いのだが、


 他の教育機関からの

 情報をもとに作成され、

 国会図書館に寄贈された

 近代教育に関するとある

 文献を一部引用すると

 次のとおりである。


 『本大学の前身である

 人生指南・拓翼塾の設立は

 意外にも古く、その歴史は

 明治維新ごろまでさかのぼる。


 本塾の創始者である

 平山只三郎

(後の初代・平山拓翼)が後に、

 「高等教育における男女共学の父」と

 称されたことからも、

 氏が大変優れた教育者であったことは

 語るまでもない事実であることが

 本書を読めば、十二分に伝わるだろう。


 当時、


 かの有名な思想家であり

 また、優れた教育者でもあり…


 「天は人の上に、人をつくらず。」

 と言う格言を世に残した、


 のちに、我が国の

 一万円札のモデルにもなる

 福澤栄吉が、近代国家の舵取りを

 担える優秀な若者を輩出すべく、


 明治維新後の慶應元年に、

 現在の中央区にて

 中央義塾(後の、中央義塾大学)を

 設立していた頃…

 

 故郷の越中村

(現在の東京都・城西市)にて、

 福澤の盟友であった平山只三郎は、


 学問こそ、太陽の光が如く、

 天下万民に平等に

 与えられるべきではないかと

 立ち上がった!


 『今まさに、光なきものにこそ、

 その光、与えられるべし。』

 という信念を内に秘め、


 ひっそりとこの地に

 人生指南・拓翼塾を開校した。


 若かりし頃、

 日本全国の秀才が集まる

 大阪・適時塾にて、


 あの福澤とともに、

 塾頭として名を馳せ、

 頭脳・人格、ともに

 傑物であると称されるほどであり、

 その将来を嘱望されていたが、

 

 幾度となく、明治政府から

 国家の役人となるよう要請を受けるも、

 地位や名誉を嫌う只三郎は、

 頑なにこれを固辞。


 それどころか、

 私財を投げ打ってまで、

 老若男子、貧富の差別なく、

 やる気のあるものには、

 惜しげなく無償で教育を行い、

 

 自身が亡くなるまで教壇に立ち続け、

 多くの優秀な人材を排出したことから、


 盟友である福澤からは、


 生前、


 「ただ(只三郎のこと)より

  貴し者現れず、

  この右に並ぶ者なし。」


 と称賛された。


 しかし、

 いつしか、この言葉がどうゆう訳か、


 「無料タダより高いものは無い。」

 というものに変わり、


 無料と言う言葉の裏には

 何かしら何かしら訳があるため

 警戒した方が良いという、

 

 捻じ曲げられた解釈を

 されていることに、


 人心の荒廃を進んでいることに

 危惧せざるを得ないと

 感じずにはいられない。』

 

 (民明書房刊『真説・近代教育』より引用)

次回も閑話休題。


登場人物の紹介、である!

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― 新着の感想 ―
先生の想いもしっかり伝わりました。 これからどんな展開になっていくのか楽しみにしています。
2025/05/06 19:38 マスターネルネル
ジョーダイの歴史に触れる事ができました 登場人物の紹介も楽しみです
2025/05/02 00:17 イクヨネルネル
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