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05話 脱走

「不味い飯だ…死体を見た後だからか?」


 騎士団長ゲドは、苦虫を噛み潰したような顔で

 ご飯を食べる。


 バタンッ


「団長!大変です…牢獄から脱走者が現れました!」



 ♢



「脱走者だ!捕らえろ!」


 数人の兵士達に俺は囲まれていた。

 脱走者…?

 俺は最初から何もしていない。

 濡れ衣を着せられて牢獄に入れられただけだ。

 また怒りが湧いてくる。


 俺は、蛇を出し、兵士を脅す。


「毒蛇だ。こいつに喰われたいやつはでてこい

 順番に相手してやる」


 すると、

 取り囲んでいた兵士達は少し俺から距離を取る。


「狂ってやがる…この悪魔め!」


 はぁ?

 狂ってるのはお前らの方だろう。

 罪のない人間を牢獄にぶち込んで

 殺そうとした奴らが何を言っている。


「ゲドの場所に案内しろ」


「黙れ!悪魔が!!」


 兵士が手にしている槍で俺に飛びかかってくる。


「残念なやつだ…ヴェノム ファング(蛇の牙)


 一体の蛇が、兵士の首筋に噛み付く。


「ぐわああああ!」


 他の兵士はそれを見て、さらに一歩引く。

 戦う意思を無くしたか?

 最初から、歯向かって来なければ

 俺は何もするつもりはなかったというのに。


「ゲドの場所に案内しろ。そうすれば、解毒剤はくれてやる」


「教える!教えるから助けてくれ!!」


 ♢

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