ブサイクが美男美女に見える世界へ!
私は、生まれつきブサイクな女の子なの、、、!
顔がごつっい感じで骨格もよく、目も一重で、歯並びが悪く
鼻がペタンコで、少し小太りだから揺れる頬っぺたがフレンチブルドッグに
似てたらしく! 私のあだ名は【フレンチブル】と子供の頃から、男の子達
にそう呼ばれていた...。
私の両親も、私とそっくりで、、、!
私が家族と歩いているところを見たクラスの男の子が私にこう言ったわ!
『お前の家族! みんなそっくりだな~! フレンチブル家族だよ~!』
『やあーい! やあーい! フレンチブル家族~!』
私の幼少時代は、こうして始まっていった、、、!
▽
大人になった今でも、、、。
男性と付き合った事は、1度もない、、、!
年頃だった時も、私には恋愛は関係のない話だと思っていたから、、、!
クラスの男子にからかわれて告白された事があったけど、結局私はバカに
されて終わっただけ...。
*
『どうか神様! 私みたいな“ブサイクな女の子が可愛く見られる世界へ
連れてってください、、、! お願いします!!!』
私は、毎日こう言って寝るのが日課になっていた、、、!
でも、そんな私にチャンスをくれたのも神様だったのかもしれない、、、!
とうとう、私の願いが届いたのだ、、、!
私が朝、目を覚ますと、、、?
いつも通り、お母さんが私を起こしに来た、、、!
その時の顔が、【えぇ!? お.お母さん、、、!?】
あまりにも驚いてしまって! 私の心の声が出てしまったの、、、!?
母親はいつも通りで、私にこんな風に言ったわ!
『なに? ビックリしてるのよ~! 朝よ! 早く起きなさい!!!』
『・・・ううん。』
私は寝ぼけているんだと思い、そのまま洗面所へ。
鏡を見た私が一番驚いた、、、!?
『えぇーーーーえええ!!! これが! 私? どうなってるの、、、?』
顔を洗って、朝ごはんが並べられているテーブルに行くと、、、?
お父さんが先に、朝食を食べていた。
私は、お父さんの顔を見て、また驚く、、、!?
『お.お父さんなの、、、!?』
『あぁ、何をそんなにビックリしてるんだ! 早くここに来て朝ご飯を
食べなさい!』
『・・・ううん。』
▼
『じゃ~行ってきまーす!』
『はい! 行ってらっしゃい~! 気を付けるのよ~』
『うん!』
私は凄く、嬉しくなった、、、!!!
【美男美女】のお父さんとお母さん!
そんな二人にそっくりな私。
こんなに幸せな事はないと思った、、、!
*
仕事場に行くと、、、?
何時も私をからかってくる男性社員が私を見て、何も言わない、、、!
『おはよう~関根さん!』
『・・・あぁ、おはよう~杉本君!』
普通の会話。
職場で一番綺麗な女の子だった子が、男性社員にからかわれている、、、!
しかも、、、!?
【ブサイク】だった私以上に、その子はブサイクになっていたの、、、!
今では、ここの職場で一番綺麗な女の子は、私だと気づいた、、、!
こんなにも、男性にチヤホヤされた事がない私は凄く照れてしまって、、、!
顔が赤くなると、、、?
ある男性がそんな私を見て、【可愛いね!】と言ってくれた。
その言葉を聞いた私は、もっと顔が赤くなったと思う...。
▽
私は、神様に違う世界に連れて来てもらったんだと思った、、、!
ここが、私が理想としていた世界!
ここでの私は、男性に見られる“イイ女”
男性と免疫がない私は、徐々に男性とコミュニケーションを取れるように
なっていった、、、!
そして遂に私は、、、!?
【彼氏】ができたの、、、!
私と付き合ってくれたのは、あの杉本君だった、、、!
私と杉本君はうまくいっている。
『なんて! 幸せなのだろう~!』
▼
でも実際に起きていたことは、、、?
彼女は、自分が余りにもブサイクすぎてノイローゼになり。
自分を違う世界へ行ったと思い込み、自分は綺麗な女の子になったんだと!
思い込むようになった。
職場では、相変わらず男性社員にからかわれていたが、ブサイクな杉本君
が彼女をかばってくれた、、、!
そこから、二人は付き合いだして、、、。
二人だけの世界に浸っている。
・・・それが、現実。
最後までお読みいただきありがとうございます。