「DTガール!」についての備忘録
本編の筆が進まないので、手慰みに拙作「DTガール!」の備忘録的なものを書いていきたいと思う。
初心とか考えの纏めとか諸々。
事の起こりは、おそらく2013年の夏。
(改稿前の初投稿が2014年8月末、ずっとローカルで書き溜めていたので逆算するとそれくらい)
会社のくだらない新年会以後、久しぶりの酒の席でした友人との会話。
友「そろそろ何かせなアカンなぁ・・・・・・。」
自「せやなぁ・・・・・・。てか、同人誌とか描いたりせぇへんの?」
仕事の愚痴なんかを散々溢し合い、そんな話の流れになった。
夏コミ後、しかも友人は絵の仕事をしていることもあり、必然の流れだったかもしれない。
友「やってみたい気持ちはある・・・・・・けどなぁ。時間とかあらへんし。」
そりゃあ毎日午前様みたいな生活じゃ時間なんか無いわな。
友「そっちこそ何か描いたりせぇへんの?」
自「いや無理やろ。」
描いたところで世に出せるようなもんじゃねぇ。(文も大概やけども)
そこでふと思いつき。
自「じゃあ俺が小説書くから絵描いてや。」
友「ええで。」
大分端折ったけど、まぁそんな感じで書き始めた。
*****
さて、書くと決まったらどんなものを書くか考えないといけない。
で、結果。
異世界! チート! ハーレム!
になった。
所謂テンプレ。なろうテンプレ。
巷では散々言われているが、私は好きだ。大好きだ。
どうせ書くなら好きなものを。
ということで、それぞれのキーワードについて思ったことを記しておきたい。
【異世界】
これだけで圧倒的に書きやすい。
無限に広がる白いキャンバス。
描こうが折ろうが燃やそうがトイレに流そうが自分の好きにして良い。
そもそも私はズブの素人。
ネタだってそんなポンポン浮かんでフツフツ沸いてくる訳じゃない。
だから思いついたネタを全部ブッ込める舞台が欲しかった。
そして出来上がったのが今の”世界”。
未熟な神サマが創り、転生者がそこそこ居る世界。
過去にややこしい事が色々あった設定だが、有り体に言ってしまえば現代知識無双されている中世ファンタジー風の世界である。
まず、現知無双なんてのは私の足りない知識と頭では無理なので切り捨てた。
そんな訳で、私が「アレが欲しい」と言えば、謎の転生者が「こんな事もあろうかと!」と、持って来てくれるようにした。超便利。
ゲーセン回とかカップラーメン試食回なんかはその最たる例。
迷宮とリゾー島なんかもそう。こちらは神サマ作という設定だ。
まぁ、それでも急に現知無双がやりたくなったらスピンオフでやっちゃえば良いだけの話である。
【チート】
主人公が一芸に秀でている、というのはやはり大なり小なり必要だろう。
ただ【最強】にはしたくなかった。
別に俺TUEEEEが嫌いという訳ではなく、後が面倒そうだったというだけの理由である。
まぁ、結局はそれも私の腕の問題か。
で、転生者にはもれなく”魔力量(MP)”を付与。
主人公には”魔法”とのトレードオフで”魔力操作”というオンリースキルを与えた。
そして、転生者の中でも”不老”を獲得した者が、魔女とか魔法少女と呼ばれている。(この場合の呼称はどちらも同じ意味、当人たちが好きに呼んでいる)
物語の冒頭で述べられているように、主人公もその枠の一人。
何故そんな能力を与えるのか。これは前述の”世界”の話とも関連する。
なんかすっごい未来のお話とかも書きたいから。である。
遥か先の未来。魔法も廃れ、荒廃したスチームパンク的なアレに化した異世界で魔法を使って生き延びていく魔女たち・・・・・・みたいな。
一章のエピローグにあるように別の世界に召喚されても良いし、手っ取り早くタイムマシンを作っても良い。
未来のお話なら船を作って星の海へ出てみても良い。
身も蓋も無い言い方をすると、一部キャラデータを引き継いで別の舞台のお話を書きたかっただけである。
だって、キャラの名前とか設定とか考えるの面倒だし・・・・・・。特に主人公。
だったら使いまわしたらええやん、という浅はかな考え。
ただでさえ遅筆だからね、仕方ないね。
でも、それは現舞台のキャラたちとの別れも意味している。
しかし安心して欲しい。それ自体は本当のお別れではない。
書きたいネタが出てくれば、適当な理由を付けて前の舞台に戻せば良いのだ。
そのための【異世界】。そのための【チート】。
本当のお別れは・・・・・・ネタが枯れた時である。
念のために記しておくが、執筆中の章を放ったらかして別の章を書き始める暴挙を行う、という意味ではない。
ただし、同じ章内で複数の舞台を扱う場合はある・・・・・・かも。
さて、ここまで読んで勘の良い人は気付いているかもしれない。
先の【ハーレム】にも関係のある話だ。
何を隠そう拙作は――
行く先々の舞台で現地妻を作っていく、かの有名な赤毛の冒険者スタイルで書く予定なのである。
予定なのである。
【予定】なのである。
・・・・・・もっと早く書けるようになりたいね。
【ハーレム】
コレについて、私は常々思うところがあった。
倫理観とかそんなものではなく――
『男いらなくね?』
――と。異論は認める。
いやまぁ、そうなってはハーレムという概念そのものが崩壊しちゃうのだが。
要するに絵面である。
特にそういう漫画やアニメのキービジュアルを目にした時に強く思う。
主人公の少年を中心に立つ美少女たち。
私はそれを見て「全部美少女が良い!」と思ってしまうタイプなのだ。残念ながら。
自己投影キャラが必要だとかの話は重々承知である。であるが、それでもやはり思うのだ。
メインキャラに男はいらねぇ、と。
その結果、拙作は百合ハーレムになりました/(^o^)\
・・・・・・ゆりハーレムというより、ゆるハーレムな気がするが。
さて、そこで問題になってくるのが前述の自己投影云々。
いや、そんな事よりそもそも女の子の中身なんか書けねーよ!?
という問題にぶち当たる。
そ こ で T S 転 生 で す よ \ ( ^ o ^ ) /
TaiikuSuwari(体育座り)ではなくTransSexual(性転換)の意味。
私個人としても好みのジャンルであるが、造詣が深いとは口が裂けても言えない。
なので、もっと闇が深いモノを望む諸兄にとって、拙作は波打ち際のように映るだろう。
そのためTSタグは付けたくない、というのが本音。
もし闇深を求めて訪れて下さった方が居たのなら、この場を借りて謝罪したい。さーせんww
でもそれで良い。自分が読みたいものを自分が書ける範囲で書けば良いのだ。闇深は他の人にお任せする。
転生は読んで字のごとく。輪廻転生。生まれ変わり。
現代日本人の感覚を共有してるなら自己投影云々も解決だろう、うん。
あと転生者には日本人しか居ない。
これで最近流行りのヘイト問題も万事解決。
なので語尾が「アル」の人物が出てきてもそれは中国人ではない。ただの方言アルよ。
冗談はさておき。
外国の言葉とか文化とか価値観まで一々調べて小説書くとか超面倒臭ぇ! ってだけ。
好きな人はそれで良いんだろうけど、私の場合下手したら月一更新でも済まなくなる。
いや普通にエタるわそんなん。
そして当然、他の女の子の内面なんかも書ける訳もないので一人称視点でとなる。
まぁ、間話で女の子の視点も書いたりしてるけれども。
で・・・・・・だ。
ハーレムともなればやっぱり出てくる。
どこかのメイドさんに「いけないと思います!」なんて言われるシーンが。
多くは語らないが、拙作を読んで頂いた方には「どーなの!?」と思う方も居るだろう。
私も「どーなの!?」と思いながら書いている。
詳しい規定は記されていないので、自分なりにR15の線引で書いているが・・・・・・結局のところは運営様の匙加減次第でありましょう。
NOを突き付けられればそこまで。然るべきところへ行きます。
「だったらR18で書け」とお叱りになられるかもしれないが・・・・・・
ちゃうねん。
私が書きたいものの主体はソレではない。
ソレはあくまでもスパイスとかエッセンスと呼ばれるもので、ただ、ちょっと、たまに、物語に挟みたくなるだけなのである。
英雄色を好む・・・・・・とは言わないが、長い物語になってくると違った刺激も欲しくなるものなのだ。
「ならもっとマイルドな表現にすれば?」ごもっとも。
確かにR18なら際限なしに書けるだろう。
しかし、私は制限されたギリギリの中でこそ生み出されるものもあると信じている!
うん、ちょっと格好良さげに言ってみたかっただけです。ギリギリなのを書きたかっただけですスイマセン。
ちなみに、現在複数のサイトに投稿させて頂いているが、まだNG判定を受けたことは無い。
・・・・・・まぁ、読まれてないだけなんだろうけど。
*****
最後に。
友人にメインキャラ達のラフを絵チャで書いて貰ったので紹介したい。
・・・・・・の前に「キャラのイメージを掴みたいから描いて」と言われて数年前に描いた私の一枚。
裏の公式絵である。
お目汚しを失礼。
・・・・・・やはり自分で描くもんじゃねぇな。
初期設定なのでリーフが眼鏡を掛けてるのがポイント。
サーニャもこの時はまだ居ない。
さて、ここからが真の公式絵。
まずは主人公のアリューシャ(清書済み)
フィーティア
ニーナ
ヒノカ
フラム
リーフ
サーニャ
自「すげぇ、プロみたい。」
友「いや、プロやから。」
清書が出来上がれば随時アップしていきたい。
それでは、最後までのお付き合いに感謝を。