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詩、あるいは詞

ありがとうなんて言えない

作者: 志賀飛介

感謝するって意外と難しいんだぜ?

だって本気で言わなきゃ気恥ずかしくなっちまうから

本気でそう思うには本気にならなきゃいけないんだ

大変だよな


いつまでたっても僕はふざけたままで

本気と書いてお試しって読んでんだ

こんな僕でも好きでいてくれる人がいるとすればそれは

感謝すべき事だと思う


僕はまだごめんね、ありがとうはその先

目をそらしたのは見たくなかったからで

つまずいたのは見てなかったからだけど

その先へ行くにはたぶん自分を認めなくちゃいけないんだと思う

だからもうしばらくかかりそうだ


謝罪するって意外と易しいんだぜ?

だって自分が悪いと思っていればそれでいいから

本気で言うならそれでいいこともないんだろうけど

大変だよな


どこまで行っても僕は僕を無視して

もう一人の自分を切り離したんだ

こんな僕とかそんなことばかり言ってるから僕は未だに

謝罪ばかりなんだと思う


僕はまだごめんね、ありがとうはその先

切り離したのは保てなかったからで

頼りないのは切り離したからだけど

その先へ行くにはたぶん自分と対峙する事になるんだと思う

だから僕にはまだ……


自分が自分を認めてないから

人に愛されてもごめんね

自分の存在を認められるようになったら

愛してくれてありがとう


僕はまだごめんね、ありがとうはその先

目をそらしたのは見たくなかったからで

つまずいたのは見てなかったからだけど

その先へ行くにはたぶん自分を認めなくちゃいけないんだと思う


だからまだ


ありがとうなんて言えやしない

己の未熟さ故に……


とか言って結局諦める勇者の話でも書こうかな……

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