急展開過ぎると、まるで他人事のように感じる罠☆
「宇賀神さ~んv」
相変わらずの様子で、級友が彼女を追いかける。
「如何かしたの?」
箕輪さん、と、彼女が返す。
春も夏も秋も過ぎ、冬が来た。
高校生活も終わる。
箕輪と宇賀神の進路は明らかに違い、こんな関係は最早卒業で終わる。
そんな中、少女は彼女に変わらぬ頻度で関り、生活していた。
コスしたから何か。
コスした事に何か。
まるで変らぬ態度は、彼女の心の癒しとなっていた。
優等生と一括りにするには優秀すぎる彼女。
美少女と一割するには美しすぎる彼女。
年数を重ねる度に、彼女は生活圏で対等に?付き合える存在が枯渇して行く事に気が付いていた。
――――――此れも前世の弊害かしら?
些か生んでいたある日の事……
其れは
起きた
「宇賀神さん!!!!!!!!!!!」
叫ばれた事に、気が付いた。
迷子らしい幼子が、道路を覚束ない足取りで横断しているのを見た彼女は、親切心から幼子を迎える様に手を取った。
冬の日だ。
手袋も無い幼子の手は朱に染まり、彼女は手袋を外して其の手を温めようとした。
その道は、滅多に車が通らない道だった。
抜け道ではあるが、主要道路が渋滞知らずな為に、車が通らない車道……其れが、此の道に対する地元民の評価だった。
だからこそ彼女は、道路上とは云え其の様な暢気な行動に出たのだ。
――――――だが。
だが、しかし。
いつもはそうだった、が適用されないのが世の常。
「闇姫様!!!!!!」
級友の絶叫を聞き、幼子を思い切り歩道に投げ捨て――――――彼女は、大きな車のバンパーに熱烈な接吻をされた。
痛みなど感じない。
熱すら、無意味。
跳ね飛ばされる其の視界一杯に広がった車体前部の画像。
あの運転手、主人公に似ていたわね
そんな感想を最後に、彼女と云う生命体は、此の世界から、消えて無くなった……。




