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白球の軌跡  作者: タレ柳
6/19

No.6 こだわり野球

─四回の裏

俺らは一点を取った

チーム初めての一点!

大切にせねば…

「お願いしま〜す!」

(一番に回ってきたか…、二巡目だから大分見られてる筈…)

「う〜む…そのコースで大丈夫かな?」

島谷は疑問を持ちながらも投げた

ビュッ!

シューーン!

バシッ!

「ボール!」

(このコースボール?仕方ないか…、じゃあ…)

(香川め、いくらコントロール良いからって、実験じみた投球してたら…)

島谷は首を縦に振り投げる

ビュッ!

シューーン!

バシッ!

「ストライク!」

(このコースとるのか…、じゃあ話は簡単だ…)

(今度は高め?大丈夫かよ〜)

振りかぶって投げた

「おっ!失投いただき!」

カキーーン!

「ファール!」

危ない危ない!

まぁこのバッターはプルヒッターだったよな…

(それてさっきのコース!全力で…)

(全力?マジかよ…)

島谷は不機嫌そうに投げた

ビシュッ!

ギュルルル!

バシーン!

「うわっ!」

「ストライク!バッターアウト!」なんたか先頭とったな…

二番はなんとかなる、長打力無いからな…

「ストライク!バッターアウト!」

これでこの回三振二個

いい感じだな…

「しゃーす!」

(田山か…、インコースでビビらしとくか…)

(インコース!いいねぇ〜!そうこなくちゃな!)

振りかぶって投げた!

「いただき!」

カキーーン!

「マズい!長打コース!」

まさかインコース待ってたのか?

「木村!三塁だ!」

三塁に送球!

ランナー二塁でストップだ!

「やべぇ!タイム!」

「ターイム!」

「内野集まれ〜!」

声をかける

マウンドの周囲に集まる

「何となくだけどさ…やばくないか?」

「一塁空いてるんだよね〜」

「島谷はどうする?」

「フォアボールだけは…」

「わかった!勝負しよう!」

そう切り出したのは、深野だった!

「打たれて点取られても、取り返すしかないっしょ!」

「OK!勝負しよう!」

みんな守備位置に散らばる

「さてどうするかね?」

(四番…、ホームランがうてるから四番なんだろうな、アウトコースにストレートを…)

島谷は思いっきり投げた

(なんか甘くないかな…)「「アウトロー!やべぇ!引っ掛ける!」

キーン!

一塁の頭を…

「越えた!越えた!」

田山は三塁を蹴った!

「マズい!バックホームだ!」

一塁の頭を越えたボールはライトの神奈川に

神奈川は急いでバックホームする!

「セーフ!セーフ!」

同点にされた…

気まずいな…

「香川!ボールだ!」

島谷は声をかける

「怒ってる…?」

その後島谷は火の着いたように後続をピシャリと抑えた!

「島谷!大丈夫?」

山口は声をかける

「何がですか?」

「スタミナですよ、あんなに飛ばして…」

「先生!俺は今日勝ちたいんすよ!」

「…………」

「香川が初めての試合を初勝利で飾りたいんだよ!」

「分かりました!なら意見はしません!」

みんな…、そんな風に考えてたのか?

そしたら絶対に勝ちたい!

─七回の表

先頭バッターは俺から…

「しゃーす!」

(今日の打席は2の1…、変化球は投げられないからな…アウトロー中心で…)

ビシュッ!

シューーン!

「低い!」

ブン!

「ストライク!」

やべぇ!変なボールに手出しちゃったよ…

次はインコースか?

振りかぶって投げた!

「また?」

ブーン!

「ストライク!」

情けない空振りだ!

(インコースと思わせてアウトロー!)

(アウトローに投げると思ってそうだな…ならインコースに…)

振りかぶって投げる!

「インコース!?三振だけはまずい!」

カキーーン!

「当てた?アウトロー待ちのスイングでインコースを打つ?なにもんだよ!」

打球はグングン伸びる!レフト下がる!下がる!

「!?」

レフトは限界まで下がる!

まだ伸びる!

フェンスによじ登って手を伸ばす…

「ドスン!」

レフトの選手はボールを取ったが、外野席に落ちた

「ホームランだぁ!」

審判は腕をグルグル回す…

最近見たことがある…

また打ったのか?

「よっしゃ〜!」

思わずガッツポーズ!

ダイヤモンドを一周してホームに帰る

「よくやったな!」

みんなにポカポカ叩かれる!

「イテテ…」

でも嬉しいよな…!

ホームランは!


その後俺らの攻撃は終わり、とうとう最終回になってしまった

「あと一人だ!しまっていくぞ!」

最後のバッターは田山だ!

島谷は振りかぶって投げる!

「ストライク!」

また振りかぶって投げる

カキーーン!

「うそ!」

「ファール!」

危ない危ない…

思わず声でちゃうな…

(だが追い込んだ…!最後はこれだろ!)

島谷は大きく振りかぶって投げる!

「オラァァァ!」

ビシュッ!

ギュルルル!

スバーーーン!

「ストライク!バッターアウト!ゲームセット!」

「勝った〜!」

初めて勝った!勝ったよ

嬉しすぎる!

「整列!礼!」

「ありがとうございました!」

両校の選手は握手をして自分のベンチに帰っていく

山口からいろんな話を聞いているが、嬉しすぎて何言ってたか覚えてない!

だが本当に良かった!

その後、祝賀会をやって勝利を祝った!



またこうやって勝利が祝えるように…

頑張ろう!



その頃…

「それくらいにしといた方がいいデース!」

「分かりました…」

「しかし!フォークを短期間でマスターするとはオドロキデース!」

こんなんじゃ…、勝てるわけない!

ストレートを磨いて変化球も完璧にせねば!



続く


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