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白球の軌跡  作者: タレ柳
3/19

No.3 ミラクルスイング

カキーン!

なんと良い音なんだろうか!

この音がする度に儲けられる

「ハハハハ!金が!金がドンドン入ってくるぞ!」

何て言うか、強欲と言うか…

でも楽して儲けられるってコレしかないよな〜!

「香川!」

おっ俺を呼ぶ声がする!声援か?嬉しいな〜

「香川!」

ん?声援とは違うな?

監督の声だな〜!

「香川!」

誰だよ…全く…

「香川!」

「うるせぇんだよ!」

辺りに声が響く…

この感じは…

「今の夢?」

「夢を見るほど余裕だったのか!バカたれ!」

怒りの鉄拳を食らってしまった

「良いところだったのに…」

その後は授業を寝ることなく真面目に受けていた

集中すると時の流れが早く感じる、誰もがそう思う時だ

「さて、昼休みか…」

特にやることないし…

どうするかな〜と考えてた時

「香川!野球部入ったんだろ〜!」

島谷がそこにいた

にやにやとしていた

「何だよ…?悪いか?」

「いや〜!やっと人数揃ったからな!」

人数?揃ったからな?

「待て!どういう事だ?」

人数って三年生とか二年生は?

「だから!野球部は一年生だけなんだよ!」

「マジかよ?それって甲子園とか行けるの?」

「わからない!まぁかなり難しいと思う!」

プロ入りさえも難しくなってきたな…

早くもプロ入りと言う船が座礁しつつあった

いや座礁した

「はぁ…断るなんて出来ないし…」

入部そうそう頭痛くなってきた…

そう頭を抱えながら、放課後を迎えた

「バレないように帰ろう!」

結局無駄になってしまったな〜

逃げ足差し足とさっさと帰ろうとした時だ

「は〜い!部活だよ〜!」

捕まった…

「え〜と、あなた誰でしたっけ?」

「あれ?自己紹介してないっけ?」

首を縦に振った

「僕は山口良一(やまぐちりょういち)野球部顧問さ」

ふ〜ん、なるほど…

「じゃあ行くぞ〜」

ズルズルと引っ張られていく

しぶしぶグランドにでると九人の生徒がいた

「集合〜」

顧問の声にみんな集まる

「新入部員の香川だ、よろしくな!」

パチパチ!

まばらな握手…

「えっと〜、自己紹介は各自でしとけよ〜!」

と言ってどっかに消えてしまった…

不安が募る…

チョンチョン…

振り返るとそこには人だかりが出来ていた…

俺谷山宗(たにやましゅう)よろしく!」

木村拓郎(きむらたくろう)よろしくな!」

神奈川健(かながわけん)と言います。」

吉野勝(よしのまさる)ヨシカツで良いよ〜」

深野孝太郎(ふかのこうたろう)っす!よろしくっす!」

多田信二(ただしんじ)よろしく!」

北野裕次郎(きたのゆうじろう)だ!」

あとの二人は会ったことのある二人

「あとの二人は…島谷と木田だったな」

「みんなよろしくな!」

軽く挨拶はすませた

さて帰ろう…

「ポジションどこ?」

「好きな選手は?」

「中学の時何番打ってた?」

質問ラッシュだ…

適当に返しておいて…

「フリーバッティングやろうぜ〜」

谷山が言った

「いいね!香川君のバッティング見たいし」

余計な事を…

どこからともなくバッティングセンターで見たような機械が出てきた

「じゃあ〜、木田!手本見せろ〜」

突然の指名に動じない態度でバッターボックスに向かった

「まぁ凄すぎて驚くなよ〜!」

ブン!ブン!ブン!

十球中全部空振りと悲惨な結果になっていた

「俺調子悪いな〜!」

全然めげてないな…

「じゃあ香川!お願いな!」

マジかよ…

素人ってバレるんじゃないか?

「じゃあ行くよ〜」

ボールが勢い良く出る

ビュッ!

シューッ!

「こうなりゃ自棄だ!」

ヤケクソになった俺は、おもいっきりフルスイングした

カキーン!

シューーン!

…………

体育の時間の時より飛んだような気がした

「スゲー!」

一気に歓声が飛び交う!

「まぐれなのに…」

奇跡ってヤツだね

参ったな…

「じゃああと九球ね!」

カーン!

カーン!

カキーン!

「当たった!全部!初めてじゃね」

どうやら他のメンバーは全部は当たってないらしい…

ほんとに当たってないのか?

気を使ってるんじゃないのか?

「大体マシンからでる球筋が一定だから…」

人の話を聞いちゃいない

「こんなもんだから、ウチの野球部」

島谷が声をかけた

「みんな野球バカだけど、甲子園目指してるんだ!」

「そうだな…」

「香川も目指そうぜ!」

「あぁ!」

二人で熱い友情を交わした

「あ〜危ない!」

ボカッ!

ドサッ!

「大丈夫か?」

ファールが俺に当たった

痛い…

こんなんでプロになれるのか…(泣)



続く


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