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リンクブレイカー  作者: りくおう
第一幕
6/8

~荒野~其の五

パンッ!パパパン!




地平線の向こうから、乾いた破裂音が断続的に聞こえてくる。


生き物の息吹を感じられない荒野で、それは何百年、いや、何千年ぶりのことだろう。


遥か昔に人は滅び、人の造りし機械兵器も互いに破壊しあい、最後の一体が機能を止め朽ち果てて幾千年。


それでも世界は存続を望んだ。




在る続ける意味を明確に見いだせぬまま。




しかし、その願いに耳を傾ける者がいた。


彼は、世界に新しい命の芽を与え、世界はそれを大切に育んだ。


世界は存続する理由を見い出した。


世界は、新しい命が過去と同じ過ちを犯さぬよう、大事に、そしてしっかりと監視した。


やがて世界は、命が他の影響を受けぬよう、他の世界との接触を遮断し始めた。


新たな命を与えてくれた彼さえも。




そして、総ての接点を絶つと、世界は眠りについた。


新たな平和な世界を脅かす何者かが現れるまで・・・。






ブゥゥン!


蒼白い光が無人のシートを照らし出す。


光源は、シートの正面に設置された小さなモニターのものであったが、モニターには


Gravity Engine and New Burast Unit


の文字が浮かび上がっていた。


さらにコックピット内は、次々に点灯するモニターや計器の光で満ち溢れ、最終的にシートの周りは周囲の景色、つまり、灼熱の荒野が映し出されたのだった。


外から見ると、そのユニットは未来的なヘリコプターからローターを取った容姿であり、翼が無いにも関わらず宙に浮いていた。


しかも、次の瞬間には姿を消すこととなる。


これが、遥か昔に失われたはずの空間転移技術であることに、気がつく者は周囲に誰もいなかった。



前話まで8分。


完結しても1時間いかないんじゃ・・・。(笑)


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