第0章 決断
環境保護、環境保護と叫ばれる昨今、そういったお題目であれば人々は考えずに食いついている。買い換えずに長く使う方がエコかも知れない。リサイクルで消費するエネルギー量は?そもそもエコって何のため?
すこしでも私のメッセージが届けば、これほど嬉しいことはありません。
何故、こんなものを見つけてしまったのか。私は自問した。そして、それは考えるに値しないと結論付けた。問題は見つけたという『事実』だから。どんな経緯であろうとも、それは今、再び科学者によって見いだされ、その手中にあるのだから。
思想は人そのものである。それは真実を元として生成される。だから人は真実を得るために虚実と戦う。虚実が勝利すれば『人間』は死ぬ。
だがしかし残念なことに、万人のための真実など存在しない。それは、ある人間にとっての真実が、ある人間にとっての虚実であることを意味している。すなわち、他人を認めることは、他人にとっての真実を認めることであり、自らの真実を否定することである。
万人にとっての真実は存在しない。しかし、万人にとっての事実なら存在する。私は決断した。事実を明らかにすると。それが指し示す真実を判断するのは……世界に任せようと。
不定期な連載になるとは思いますが、皆様よろしくお願いします。